【徹底解説!】根強いファンを持つ小型SUV「スバル・XV」ってどんな車?

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技術力とコストパフォーマンスの高さで定評のあるスバル車。

その中でも近年人気の小型SUVであるスバルXVはコスパ最強との噂通り、お値段以上の高い動力性能は健在でした。

水平対向エンジンと4WDという、現在となっては非常に複雑なメカニズムを採用したこの車。そんな車になんと220万円~(※諸費用除)の価格で乗れるなんて、日本に生まれて本当に良かったと思わざるを得ませんよ、皆さん!笑


参考
詳細:グレード・価格SUBARU XV

本記事ではそんなスバルXVについて、新旧のXVの比較や中古車相場、口コミや評判等を織り交ぜながら、徹底解説いたします!

 はじめに:スバルXVの歴史

XVが初めて登場したのは2010年6月までさかのぼります。当時の3代目インプレッサの派生車種で「インプレッサXV」という車名でした。

この初代XVであるGH型インプレッサXVは2010年から2012年まで販売。
その後、2012年10月5日より販売された2代目GP型は「スバル・XV」と名前を改め、デザインも大幅に新しくなり、2017年1月まで販売され続けられるほどの人気車種となりました。

そして2017年5月には3代目となるGT型XVが登場しました。
エンジンは1.6L、2.0Lの2種類が搭載され、合計4グレードを設定。全グレードに安全装備である「アイサイト」を採用。今や各社にあたりまえに搭載されている衝突被害軽減ブレーキは、スバルのアイサイトが先駆者となって広まったといっても過言ではありません。

2018年10月には、水平対向4気筒2.0L直噴エンジン+ハイブリッドシステムのe-BOXERが搭載された改良モデルの「Advance」が追加されました。

このように、スバルXVはフルモデルチェンジをしながら多くのユーザーに支えられて、現在も根強い人気を誇っている車種です。

SUV人気が高まって久しいですが、コンパクト車からクロスオーバーとして派生した小型SUVとして、XVはパッケージングで一つの市場を作り上げたともいえる人気です。

この加熱するSUV市場の中で、XVには他の自動車メーカーにはない水平対向エンジンが搭載されているという、大きな差別化ポイントを持っています。

この水平対向エンジンによる滑らかな加速、力強い動力性能、そして低重心による安定性。こういったスバルのDNAである技術力の高さに裏打ちされたパフォーマンスが、ユーザーの心を強く惹きつけているといえます。

私もe-BOXER搭載車に乗せていただいたことがありますが、SUVの高い視点からくる視界の良さと、低重心からくるロールの少なさ(安定した乗り心地の良さ)が両立していることに感銘を受けました。

これからも競合に負けることなく、スバルの至宝ともいえる水平対向エンジンを作り続けていって欲しいですね。

スバルXVの歴史や新旧比較については下記記事をご参考下さい!




スバル XVの旧型から現行モデルまでを比較しました!

 スバルXVの技術はここが凄い!

先ほども述べましたように、XVにはスバルのDNAである水平対向エンジンと、衝突被害軽減ブレーキの元祖ともいうべきアイサイトが搭載されており、これが技術的な差別化ポイントとなっています。

衝突被害軽減ブレーキシステム「アイサイト」とは?

衝突被害軽減ブレーキシステム「アイサイト」とは、スバルの安全技術のコアとなる技術の一つであり、予防安全技術の中の「衝突回避支援技術」として位置づけられています。

XVにも当然このアイサイトが搭載されています。アイサイトの衝突回避支援機能はおおきく2つからなります。

まず、プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減)機能です。この機能は、他の車や歩行者と衝突する危険を検知した場合に、ドライバーに注意を促します。その注意にドライバーが反応しないと判断されたときは自動的にブレーキ制御を行ない、減速・停止を行なうのです。これにより、仮に衝突した場合でも被害を軽減することができ、他の車や歩行者への危害を抑えることができます。

もう一つは、後退時ブレーキアシスト機能です。この機能は、バックするとき(後退時)に、後方が確認できない場合もしばしばあり、バックカメラが搭載されていたとしても、画面に映っていない障害物もあります。そのような障害物が確認された場合は車体の後ろに装着されたソナーセンサーがそれを検知し、衝突する危険性がある場合は、ドライバーに警告表示と警報音で注意を促してくれます。さらに、ドライバーが注意に反応しない場合は自動ブレーキが作動して衝突を回避、被害を軽減してくれるのです。

ステレオカメラを用いた自動ブレーキ技術として世に登場したアイサイトはその後、衛星情報を利用した運転支援技術である「アイサイトX」、またカメラの広角化と前後左右の4つのセンサーによる360°センシングにより、交差点の右左折時など、より複雑なシチュエーションにおいても力を発揮する「新世代アイサイト」へと発展を遂げています。

アイサイトの最新情報は下記HPをご参考下さい。


参考
予防安全(アイサイト)subaru.jp

その他の安全性能(AT誤発進抑制制御機能、その他のお知らせ&警報機能など)については下記記事をご参考下さい!




スバル XVの旧型から現行モデルまでを比較しました!

 水平対向エンジン+ハイブリッドシステムの e-BOXER とは?

「e-BOXER」とは、2018年に発売されたフォレスターとSUBARU XVに搭載された、水平対向エンジンと、コンパクトで高性能なモーターとリチウムイオンバッテリーを、左右対称・一直線上に配置した、SUBARU独自の新しいパワーユニットです。

ハイブリッドにありがちな人工的なアシスト感ではなく、あくまで自然なドライブフィールを目指しているとのことです。

たとえば幹線道路へ合流など、40km/hの速度からアクセルを踏み続けて50、60km/hの速度へと加速していく場合には、エンジンとモーターで力強く加速させ、前のクルマとの車間を少し詰めるために短い時間アクセルを踏み込んで加速をするような場合は、モーターだけで加速しきるようにしているそうです。このように車速やアクセルの踏み込み量に応じて、きめ細やかな制御を加えているとのことです。

 

さらに、ハイブリッドを含む電動システムでは、減速時のエネルギーでバッテリーを充電する「回生ブレーキ」という仕組みが一般的に搭載されているが、一言でいうと回生が急に効き始めるため、違和感を生じるという課題がある。この違和感をできるだけなくし、ブレーキフィーリングをガソリン車と変わらない自然なものにするというのも、e-BOXERが目指したところということです。

実は以前私も、e-BOXER搭載車に乗せていただいたことがあります。その経験から申し上げますと、e-BOXERの加速フィールは全くハイブリッドのあの人工的なアシスト感を全く感じさせないものでした。それはまるで大排気量の純ガソリン車(それは得てして超高級車になりますが)に乗っている気分で、とても気持ちの良いものでした。

モーターが小型で振動を抑える設計になっており、あくまで「マイルドハイブリッド」的な位置づけであるから、というのもあるかもしれませんが、とにかく水平対向エンジンの滑らかさを決して邪魔することなく、立ち上がりから最大トルクを発揮するモーターの特性を生かして、裏方に徹した結果、ガソリンエンジンをガソリンエンジンのままスケールアップしたような感覚を作り出すのに成功していると私は感じました。いつまでも乗っていたいほどの加速フィール。本当に素晴らしい!あれは欲しくなりましたね 笑

一方ブレーキはというと…プ〇ウスやア〇アといった車種のあのカックンブレーキよりはだいぶましですが、やはり踏み始めは回生の立ち上がりがやはり目立つために、カックンならないように多少神経質にならざるを得ないと感じました。ああ、やはりお前もハイブリッドの子だったのだなと思う瞬間です(すみません)。

それだけ、技術的なハードルが高いのでしょう。でもスバルならやってくれると信じています。(回生ブレーキの唐突感をなくすことが果たしてそれだけ求められているかはさておき)ガソリン車並みのなめらかなブレーキフィールに一歩づつこれからも近づけていくことを…。

なおe-BOXERについては、下記HPを参考にさせていただきました。


参考
開発ストーリー:e-BOXER篇subaru.jp


参考
なぜスバルe-BOXERの評判はこんなにいいのか??【AWDの信頼性×HVの緻密な制御】ベストカーWeb

e-BOXER搭載 XVの主要スペック・燃費・総評等については下記記事をご参考下さい




新型XVのモデルチェンジ後の変更点は? ハイブリッドとガソリン車はどっちが良い?


スバル XVのカタログ燃費や実燃費はどうなってる? e-BOXER搭載のハイブリッドの総評は?

スバル XVのカタログ燃費や実燃費はどうなってる? e-BOXER搭載のハイブリッドの総評は?

スバルXVを競合車種とサイズ・価格・燃費を比較すると?

加熱する小型SUV市場において、スバルXVの競合車種としては「C-HR」「ヴェゼル」が挙げられるでしょう。Car for Life では以前 XVとC-HRとヴェゼルの3車種を比較しました。下記はそのまとめです。

 サイズ

XVは3車種の中でボディが大きい設計となっており、室内空間も大きいといえるでしょう。

車高はXVよりヴェゼルのほうが高くなっているため、ヴェゼルは天井からの圧迫感はありません。
C-HRは3車種の中で最もコンパクトですので、運転のしやすさは勝るでしょう。

 ボディサイズ
全長×全幅×全高
室内
室内長×室内幅×室内高
XV4,465mm×1,800mm×1,550mm2,085mm×1,520mm×1,200mm
C-HR4,360mm×1,795mm×1,550(1,565)mm1,800mm×1,455mm×1,210mm
ヴェゼル4,330mm×1,770mm×1,605mm1,930mm×1,485mm×1,265mm

※表中のC-HRの全高で(  )で示されているものは4WDの値です。

 価格

最も買い求めやすい車両価格なのはヴェゼルG・Honda SENSINGで2,075,000円となっており、最も車両価格が高いのはC-HRのG“Mode-Bruno”で2,979,200円です。

これに対し XVは約2,100,000~約2,800,000円となっており、C-HRやヴェゼルと比べると安くもなく高くもない価格設定となっています。

 燃費

ガソリン車では、XVとC-HRは同等で、ヴェゼルはその両者より燃費が良いです。

ハイブリッド車では、C-HRでは30.0km/L、ヴェゼルでは25.0km/Lほどの燃費を実現しているのに対し、XVでは19.2km/Lにとどまっています。

XV、C-HR、ヴェゼルの3車種の比較結果の詳細は、下記記事をご参考下さい。




スバル XVをC-HR、ヴェゼルと比較してみた!価格や大きさ、燃費は?

 

いざ、XVを買おう! スバルXVの維持費と購入費用、注意点とは?

実際にXVを買うとなると、どのような費用が掛かり、またどのような点に注意したらよいのでしょうか。

まずは年間維持費。新車購入の場合のXVの年間維持費を計算すると、おおよそ350,000円前後になりました。

※任意保険、年間に走る走行距離、駐車場代の相場によりシミュレーションした費用とは前後します。

続いて、新車と中古車の場合のそれぞれの購入費用のシミュレーションを示します。

 新車で買う場合の年間維持費と費用のシミュレーション

XVを新車で購入した際の年間維持費の算出と、自動車ローンと残価設定型ローンをそれぞれ使った場合の費用のシミュレーションは下記記事をご参考下さい。




XVの維持費は? 残価設定型ローンや自動車ローンで購入するといくら?

 中古車で買う場合の費用のシミュレーション

XVの中古車相場については下記記事をご参考下さい。




スバル XVの中古車の相場はいくら? 車は新車より中古車のほうがコスパが良い!

 XVを買う場合の注意点

その他、XVを買う場合に注意すべき情報(リコール、人気グレード、納車状況、値引き状況など)を下記記事にて調査いたしましたのでご参考下さい。

 

 

 

 

 スバルXVの口コミと評判

車を購入する際には、口コミや評判が気になるかと思います。そこでCar for Lifeでは、XVの口コミと評判をまとめてみました。下記記事をご参考下さい。




スバル XVの口コミや評判を集めてみました!

 スバルXVの下取り価格・買取価格

XVを購入する際に、将来的に手放すとなったときのリセールバリュー(下取り価格・買取価格)がどれくらいになるかも気になるところかもしれません。これらについては下記記事をご参考下さい。




スバル XVの下取り価格・買取価格は? 下取り出す前に買取価格を調べよう♪

 スバルXVに装着可能なタイヤは?

人気小型SUVであるスバルXV。SUVの定番のドレスアップ方法として、タイヤサイズをアップさせたり、リフトアップさせる方法があります。Car for Life では、XVに装着できるタイヤの大きさ、リフトアップやインチアップについて調査しました。下記記事をご参考下さい。




スバル XVに着けることが出来るタイヤは?リフトアップやインチアップは?

 番外編:こんな使い方もあるの!? スバルXVで車中泊!

遠方やアウトドアへ出かけたりする際に選択肢となる車中泊。XVはコンパクトSUVなので一見、車中泊とは関係ないかと思われるかもしれません。しかし、できるんです!車中泊。ご興味のある方はぜひ、下記記事をご参考下さい。

 




スバル XVでも車中泊はできる!? 工夫すればXVでも余裕で車中泊できます

 まとめ

以上、Car for Life の記事を中心に、スバルXVについての情報をまとめてお伝えいたしましたが、いかがだったでしょうか。

XVがスバル車の筆頭として、スバルが磨き上げてきたアイサイトやe-BOXERといった独自の技術を搭載しその力を発揮することで、根強いファンを獲得している理由が浮かび上がってきたのではないでしょうか。

技術がハイライトされ、ブランド力が高まる。そういう生粋の車好きの志向が、昨今薄れてきているように思えて残念です。本記事が少しでも新しい気付きのきっかけになったら幸いです。

そう、きっと気づくでしょう。技術のすばらしさと、そしてこのような複雑なメカニズムを持つ精密機械に国産車価格で乗れることがいかに恵まれているかということに!