スバル XVのカタログ燃費や実燃費はどうなってる? e-BOXER搭載のハイブリッドの総評は?

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https://www.subaru.jp/xv/xv/driving/e-boxer.html

スバル XVは、2017年以降に販売されているGT型XVで3代目になりますが、フルモデルチェンジの度にエンジンの改良が進み、燃費性能についても向上がみられました。

XVの燃費性能はカタログやネットにも記載されていますが、具体的にXVの燃費性能はどれくらいなのでしょうか。
今回はスバル XVのカタログ燃費や実燃費についてご紹介します。

XVの燃費は?

https://www.subaru.jp/xv/xv/driving/e-boxer.html

スバル XVの中で最も燃費性能が優れているのがXV・アドバンス(4WD)で、その燃費性能はJC08モードで19.2km/hで、WLTCモード燃費で15.0km/hとなっています。
搭載されているe-BOXERは、エンジンの各部の最適化、燃費向上が追求されました。

XVと同じ形状であるクロスオーバーの他車種と比較すると、ホンダ・CR-VハイブリッドのJC08モード燃費が25.0km/L、トヨタ・ハリアーハイブリッドのJC08モード燃費が21.4km/Lですので、XVの燃費性能は決して優れているとはいえません。

しかし車両本体価格で比較するとXV・アドバンスは2,829,600円、CR-Vハイブリッド(4WD)は4,000,320円、ハリアーハイブリッド・プログレス(4WD)で4,604,040円となっています。

CR-Vとは約1,170,000円、ハリアーとは約1,770,000円の差額ですので、XVの燃費性能が劣るとしても、価格差を見るとXVを購入するほうがお得です。

ここでご紹介したのはあくまでもネットやカタログに掲載されている燃費ですので、実燃費は大きく異なります。 では次にXVの実燃費についてみていきましょう。

XVの実燃費は?

https://www.subaru.jp/xv/xv/design/exterior.html

先ほどはXVのカタログ燃費についてご紹介しましたが、実際に走行するとカタログ通りの燃費で走行できるわけではありません。
車が走る環境は、市街地、郊外路、高速道路などさまざまですし、平地、山間部を走行するのでは、燃費が大きく異なります。
では実燃費はどのような環境の影響を受けるのかみていきましょう。

季節によって燃費が変化する

https://www.subaru.jp/xv/xv/driving/performance.html

車の燃費は季節によって大きな差がみられます。
夏はエアコンを使用しますが、エアコンを使用するとコンプレッサーが合わせて作動するため、エンジンの回転数が上がり、燃費が悪くなるのです。

それに対して冬に利用する暖房はコンプレッサーが作動しませんので、一見エアコンを使っても燃費に影響しないように思えます。

しかし冬はエンジンを始動させたときに、エンジンを早く暖めるために、エンジンが夏よりも高回転になったままになっていることから、冬はエンジン始動時に燃費が悪くなるのです。

冬の走行中は春・秋の走行中と同じように、冷房を使うわけではないため大きく燃費が悪くなるわけではありません。

XVの実燃費テスト

では実際にXVを走らせてみて、どれくらいの燃費性能が確認できたか見ていきます。

先ほどお伝えしたように、燃費は車が走行する環境を大きく受けます。
今回は、天候が晴れ、最高気温20度の中で、XV・アドバンスを使用して実燃費テストを行ないました。
走行した道路環境は、高速道路を利用し、その後郊外路から市街地へ入るルートを走行、約6時間のドライビングし。約160.0km走行した結果です。

XVのエアコンはフルオートで24度に設定し、シフトはDレンジのみで走行しました。
走行結果は以下のようになりました。

XV 燃費カタログ値実燃費
JC08モード燃費19.2km/L
WLTCモード燃費15.0km/L17.0km/L
WLTC市街地モード燃費11.5km/L13.9km/L
WLTC郊外路モード燃費15.5km/L17.0km/L
WLTC高速道路モード燃費16.8km/L18.9km/L

約160.0kmを走行したWLTCモード燃費は17.0km/Lとなっており、JC08モード燃費の19.2km/Lに達することはできませんでしたが、WLTCモード燃費の15.0km/Lを大幅に超えることができています。

そもそもWLTCモード燃費は、JC08モード燃費よりも実燃費に近い数値が出されていますので、その燃費が今回の走行で達成できているのは大きな成果といえるでしょう。

WLTCモード燃費は「市街地モード燃費」「郊外モード燃費」「高速道路モード燃費」に分けられて燃費を計測する国際的な試験方法です。
WLTCモード燃費は、今後の日本でも用いられる新燃費基準になるといわれていますので、車が走る環境によってカタログ値より実燃費が大きく伸びるときがあるのです。

またドライバーの車の扱い方にも実燃費は大きく左右されるでしょう。
エンジンの回転数を上げるほど実燃費が下がります。
車を発進させるときにふんわり発進できるような優しいアクセル加減、加速中または走行中にできる限り低回転で走行するなど、車のエンジンに優しい走りをすることで、実燃費はどんどん上がるのです。

実燃費を向上させるためにはエアコンの使用を控えて、窓をあけるなどして気温調節することもできますが、無理にエアコンの使用を控えると体調に悪影響を及ぼしますのでやめましょう。

XVは燃費向上した?

2019年2月現在の現行XVはGT型で3代目になります。
GT型XVは3代目でJC08モード燃費は19.2km/Lですが、2代目GP型XVのJC08モード燃費は15.8km/L、初代GH型XVのJC08モード燃費は14.0km/Lです。

3代に渡ってXVは、確実に燃費は向上してきました。
現行モデルであるGT型XVは、スバルの象徴である水平対向エンジンに電動技術を搭載した「e-BOXER」が採用されています。

性能度の高いモーターと、パワフルな2.0L直噴エンジンを組み合わせ、各機関を最適化。
燃費の向上を実現するためにリニアトロニックを採用し、アクセルを強く踏まなくてもスムーズに発進することができますので、エンジンを無駄に高回転にすることはありません。

加速性についても、発進や停止をくり返す市街地であっても、エンジンに大きな負荷をかけることなく車を加速させることができるのです。
エンジン駆動を基本に、エンジンとモーターを効果的に制御するため、軽快な走りを実感することができます。

制御の状態はマルチファンクションディスプレイで車内から確認することができますので、燃費を意識した走りを実現することが可能です。

さらにe-BOXERはモーターアシストを使う専用制御を備えており、「SI-DRIVE」のようなスポーツモードを選んでいるときは中速域であってもアクセルを踏み込むと力強く進みますが、燃費に大きな影響を与えません。

このようにスバルは、XVがフルモデルチェンジをするたびにエンジン性能の改善を行ない、本来のスバルの力強さを実現しつつ、燃費の向上にも努めていることが分かります。
GT型XVに採用されたe-BOXERは今後も進化を遂げる可能性は十分にありますので、今以上の燃費向上に期待したいところです。

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