そもそも1ナンバーってなに? 普通免許で運転できる?

1ナンバー ハイラックス

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自動車はさまざまな方法で分類されていて、あまり詳しくない人にとっては分かりにくいものです。
一般の人から見た分類といえば、やはりメーカーや車種の問題が重要な要素になります。
しかし自動車の分類として本当に重要なのは、ナンバープレートにどのような数字が記載されるかという点なのです。
ナンバープレートの数字は自動車の所有者を特定したりする役割を果たしていますが、他にも税金の金額や車検の期間などを決める際にも重要な意味を持っています。

一般の人が所有している自動車は、ほとんどが3ナンバーか5ナンバーの自動車です。
ここでいうナンバーというのは、ナンバープレートの4桁の数字とは関係ありません。
その上に表示されている300や500といった数字のことです。
この数字が3から始まるものを3ナンバー、5から始まるものを5ナンバーといいます。

同様に、100のように1から始まる場合は1ナンバーと呼ばれるのです。
一般的に1ナンバーの自動車はサイズが大きいイメージがありますが、実はサイズの問題は全く関係がなく、違う基準で決められています。

1ナンバー・3ナンバー・5ナンバーはともに普通車という枠組みに入っているのです。

特に、1ナンバーと3ナンバーは大きさの点では全く同じ基準になっています。
1ナンバーかどうかが決まるポイントは、どのような用途で使用する自動車なのか、そして乗車定員が何人なのかという点です
人間を運送するために使用する自動車なのであれば、1ナンバーになることはありません。
1ナンバーの自動車は、貨物運送のために使用することとされているのです。

枠組みとして普通車に分類されるとなると、運転免許との関係がどうなのかが気になります。
運転免許には普通免許・中型免許・大型免許などの種類がありますが、とりわけ多くの人に関わってくるのは普通免許でどのような自動車を運転することができるのかです。

さすがに1ナンバーの自動車を普通免許で運転することは認められていないのではないかと思われますが、実際には認められる場合と認められない場合とがあります。

普通免許で運転できる自動車は、車両の総重量が5000㎏未満、最大積載量が3000kg未満、乗車定員が10名以下という3条件のいずれかを満たしているものです。
この基準は1ナンバー・3ナンバー・5ナンバーという区分とは別のものなので、1ナンバーであっても3条件のいずれかを満たせば普通免許で運転することが認められます。

1ナンバーと3ナンバーの維持費と違いは? 車検・税金を比較

1ナンバーのことが気になっている人の多くは、3ナンバーの自動車を所有している人だと考えられます。
5ナンバーの自動車に乗っている人でも1ナンバーについて知りたいと考えることは当然ありますが、本格的に意識するのは3ナンバーの場合です。

一般の人が使用している自動車のうち5ナンバーのものは1ナンバーのものと大きく異なり、1ナンバーを意識する必要は特にありません。
これに対して3ナンバーは、車体の大きさなどの面で1ナンバーと基本的に変わらず、1ナンバーにすることで維持費や税金などを安くできるのではないかと考えるわけです。

3ナンバーから1ナンバーに変更したいと思っている場合は、具体的にどのような共通点・違いがあるのかを正しく理解しなければなりません。
安易にナンバープレートの変更をしてしまうと、得になると思っていたのに実際は損してしまった、ということになりかねないのです。

維持費を見ていく上では、とりわけ車検と税金について比較する必要があります。
維持費でもっとも大きな違いが出てくる可能性があるのが、やはり車検と税金の問題なのです。

まず車検に関しては、何年に1回の車検を受けなければならないかという点が違っています。
3ナンバーの自動車は原則として2年に1回受けていればよいのに対して、1ナンバーの場合は毎年受けなければなりません。

これは、それぞれの自動車をどのような用途で使用するのかを考えてみれば分かりやすいです。
3ナンバーというのはあまり重量のある荷物を積んで走るわけではなく、基本的には人間が移動するために使用します。
そのため、2年に1回というペースで車検を受ければよいことに割れているのです。

これに対して1ナンバーは貨物自動車なので、仕事で荷物の運搬をするために用いられます。
したがって、3ナンバーよりも使用頻度が高くなり、車検の頻度も1年に1回になっているのです。

車検と並んで重要なポイントになるのが税金の問題ですが、1ナンバーの方が3ナンバーよりも安く済ませられる可能性があります。
関わってくる税金には自動車税・重量税・自賠責保険の3種類があるのですが、とりわけ自動車税・重量税の面で大きな差が出てくるのです。

もちろん税金額の算出方法が異なるため、確実な比較をすることはできません。
しかし、1ナンバーにした場合と3ナンバーにした場合とで年間7万円以上もの差になるケースもあるので、真剣に考えるべきポイントだといえます。

1ナンバーのメリットとは? 3ナンバーと比べてみた

1ナンバーにすることのメリットを考えるに当たっては、やはり3ナンバーとの比較をしてみることが大切です。
5ナンバーの自動車のように全く別物と考えられるものと比較しても、具体的なメリットは見えてきません。
たいていの人は3ナンバーから1ナンバーに変更するべきか変更しないべきかを考える中で、1ナンバーのメリットを意識することになります。

もっとも大きなメリットになるのは納める税金額が安くなることです。
自動車にまつわる税金は、どのようなタイプの自動車なのかによって大きく変わることが知られています。

たとえば自動車税について見てみた場合、1ナンバーであれば16,000円程度なのに、3ナンバーでは176,000円もかかるケースがあるのです。
他に重量税も合わせて計算してみると、2年間で約17万円という大差がつくこともあります。
全ての車種で同じように計算することができるわけではないため、この金額だけを見て1ナンバーが絶対に得だと考えてしまうのは早計です。

長期にわたって乗り続けていく前提で考えれば、税金を少しでも安く抑えるようにしたいというのは自然だといえます。

気をつけなければならないのは、3ナンバーから1ナンバーへの変更をすることで得られるメリットは、ほとんど税金面の問題に限られているところです。
税金の他の部分に目を向けてみると、それほどメリットとは考えられないのではないかと思う部分が多くあります。

そのため、1ナンバーへの変更をするかどうかは慎重に判断しなければなりません。
税金に関しては非常に優遇されているのが1ナンバーの大きな特徴なので、他の部分についての多少の不便・デメリットがあっても構わないという人にとっては非常にメリットが大きいといえます。

税金に関して、どのくらいの差がつくのかを考えることになるわけですが、ここで重要な要素となるのは排気量が多いか少ないかです。

1ナンバーの場合と3ナンバーの場合とで、税金の金額を決める基準が異なっている税金があります。
たとえば自動車税は、3ナンバーであれば排気量を基準に決められるところ、1ナンバーでは最大積載量が基準になるのです。

したがって、排気量がそれほど多くない3ナンバーから1ナンバーに変更すると、それほど税金が安くならない可能性があります。
逆に、排気量が多ければ税金を大幅に抑えられる可能性が出てくるのです。

1ナンバーにする事を考えられる車としては、ハイエースが代表的な車になるかと思いますが、ハイラックスなども1ナンバーにするメリットになるでしょう。

1ナンバーのデメリットとは? 3ナンバーと比べてみた

1ナンバーには税金面で優遇される魅力があるわけですが、3ナンバーから1ナンバーに変更すれば必ず得になるとは言い切れません。メリットがあればデメリットもあるのです。

どのようなメリット・デメリットがあるのかを確認し、本当に得なのかどうかを考えなければなりません。
デメリットについて考えるときも、メリットの場合と同じように3ナンバーとの比較をすることが重要です。

もっとも大きなデメリットとして挙げられるのは、1ナンバーとして認めてもらえるように構造変更をしなければならないことです。
3ナンバーが人を運送するための自動車であるのに対し、1ナンバーは貨物を運送する目的で使用されます。
そのため、貨物を運送するのには必要ない部分を変更しなければならないのです。

たとえばシートに備わっているリクライニング機能をなくすことなどが挙げられます。
リクライニング機能は人間のための機能なので、貨物を運送するためには不要です。

また、車検を受ける回数が多くなってしまう点もデメリットだといえます。
運転する機会が少ない人であれば、1年に1回という頻度はそれほど多いと感じませんが、頻繁に運転している人は多いと感じるものです。
1ナンバーにすると、3ナンバーの自動車のように2年に1回で済ませるわけにはいかなくなります。

保険に関しても、1ナンバーにはデメリットがあることが分かります。
これは自賠責保険であっても任意保険であっても同じです。
どうしても1ナンバーの方が金額が高めになってしまいます。

とりわけ高いと感じられるのは車両保険です。
人気の高い車種の場合、盗難被害に遭う確率が非常に高いため、それに比例して保険料も上がってしまいます。

保険料が上がるだけなら我慢できたとしても、それ以上のデメリットもあることに注意しなければなりません。

1ナンバーの場合、そもそも加入できない自動車保険があるのです。通販型の保険を取り扱っている保険会社の場合、最大積載量が2トン以上の自動車の加入を認めていないケースがあります。
したがって、加入できる保険が限られてしまい、乗用車で保険を探しているときよりも妥協せざるを得ない場面が増えるのです。

1ナンバーに変更した後に生じるデメリットとしては、3ナンバーに戻したいと思ったときの負担が大きいことがあります。
リクライニング機能などの構造変更は、素人が簡単にできるものではないのです。
陸運局で審査を受ける手間もかかります。

まとめ

1ナンバーにはメリットもデメリットもあります。
税金面だけで1ナンバーにしようと考えてしまうと、自動車保険に加入することができなかったり、自動車保険が高額になってしまうというケースも少なくないようです。

特に、ハマーなどの排気量が大きい車に慣ればなるほど1ナンバーのメリットは出てきますが、自動車保険や車検などもトータルで考えないと損してしまうこともありますので注意してください。

また、ハマーに1ナンバーで乗っていると「貧乏人が高級車に乗るな!」と言われるようなのでオススメしません(笑)