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自動車のナンバーに印字されているナンバー、一般的に知られているナンバーの他に地名の横に記入された小さな数字があります。
この数字には4ナンバーと5ナンバー、3ナンバーなどがありますが、このナンバーの違いによって何か違いはあるのでしょうか?
そもそも、4ナンバーはどういった自動車につけられるものなのか、まずはそこを知っていくことからはじめていきましょう。
こうした地名の横に記された数字は分類番号と呼ばれていて、その自動車の用途や大きさが一目で見てわかるようになっています。
4ナンバーの場合には小型自動車で貨物用途の自動車であることが条件となっていきます。
ちなみに、小型自動車は全長が4.7m以下で全幅1.7m以下、全高は2.0m以下で総排気量2,000CC以下のものとされています。
ディーゼル自動車の場合には総排気量に制限がないため、この点はしっかりおさえておくといいでしょう。
こうした条件をクリアしていることが4ナンバーを付けるための大前提となっていきますが、これにプラスして貨物用途であることも大切になっていきます。
貨物用途の自動車は荷物を運ぶために用いる車のことを指しています。
よく営業用の貨物自動車や商業用、自家用などで用いられることが多くなります。
営業用貨物自動車であれば、ナンバーが緑のプレートに印字されているので一目でその用途判断できます。
この他、黄色のプレートに黒字で数字がかかれているもの、白地のプレートに緑字で印字がなされているものなど、複数の種類がありますが、それぞれで用途やはっきりしているのでそのカラーで見極めを行うのも一つの手です。
4ナンバーの自動車は他の一般的な自家用小型自動車とは違って、その用途が決まっている、この点はしっかり押さえておくといいでしょう。
人によってはこうした4ナンバーをあえて選択することで維持費、税金や車検で余計な出費を抑えることが出来ます。
もちろん、中には例外もありますが、税金や車検代などが節約できるというのであればこれに越したことはありません。
節約を意識するというのであれば猶の事、4ナンバーと5ナンバーとの違い、自分たちはどのナンバーを選択すればいいのかをしっかりとチェックしていくことが大切です。
たったこれだけのことでも後々の苦労を軽減することが出来ますし、節約できる分の金額を車の購入費などにあてることも十分に可能になっていきます。
これから自動車を購入するという人は参考にしていくのがおすすめです。
4ナンバーと5ナンバーの維持費と違いは? 車検・税金を比較
では、具体的に4ナンバーと5ナンバーと維持費にどのくらいの違いがあるのでしょうか?
4ナンバーは先にも挙げたように貨物用途の小型自動車の事です。
これに対して5ナンバーは通常の小型乗用車のことを指しています。
まずは、車検に必要な費用でこの二つのナンバーを比較していくことからはじめていきましょう。
実際の車検作業についてはそれぞれの業者によって多少の違いはあるでしょうが、ナンバーの違いによって大きな差が出てくるわけではありません。
作業量に関しては2万円から6万円というところが大半です。
もちろん修理箇所や交換部品がおおければ多いほど、費用は高くなっていきますが、この作業料に関しては大きな違いはないという点を覚えておくといいでしょう。
では、車検費用で明確な違いが出てくるのはどの部分なのでしょうか?
まず挙げられるのが、自賠責保険と自動車重量税です。
5ナンバーの自賠責保険2年分が27840円なのに対して、4ナンバーの場合には年間17270円となっています。
自動車重量税に関しては5ナンバー2年間で24600円、4ナンバーであれば年間6600円です。
この数字を見てもわかるように、4ナンバーの方が若干税金が安く抑えられています。
4ナンバー | 5ナンバー | |
---|---|---|
自賠責保険 | 17,270円 | 27,840円 |
重量税 | 12,300~16,400円 | 24,600円~ |
自賠責保険に関しては、4ナンバーの方が割高に設定されていますが、これは貨物用途である4ナンバーと自家用乗用車である5ナンバーの違いです。
自動車税の場合、乗用車であれば自動車の排気量によってその金額が変わってくることになります。
ただ、貨物用途の自動車の場合には貨物の最大積載量でその金額が変わってくることになるため、この違いには注意していかなければいけません。
具体的に、排気量が1.5L超~2Lの小型乗用車であれば税金が39500円となります。
これに対して、4ナンバーの貨物用途の自動車であれば最大の積載量2トン超~3トンのケースであっても税金が16000円ほどです。
もちろん、それぞれの排気量、そして最大積載量によってこの金額は変わってくることになりますが、どちらかと言えば4ナンバーの方がお得感は強くなっていきます。
自動車を購入後、その維持費が高くて車を手放さなくてはいけなくなったという人も、貨物用途の4ナンバーであればその不安が軽減されていきます。
もちろん、4ナンバーの税金が安くメリットばかりというわけではありませんが、4ナンバーと5ナンバーでこれだけ維持費に違いがでるという点は押さえておくに越したことはありません。
4ナンバーのメリットとは? 5ナンバーと比べてみた
4ナンバーのメリットは先にも挙げたように、税金が5ナンバーに比べて安く抑えられるという点です。
5ナンバーの場合、年間最大で39500円の自動車税が発生していきます。
また、車検の際に必要になってくる自動車重量税であれば24600円が必要、この金額は車検のたびに必要になってくるので、自動車購入時にはしっかり考慮していかなければいけません。
4ナンバーの場合であれば、自動車税が最大16000円、自動車重量税に関しては6600円と二つを合わせても年間必要になる税金は22600円にまで抑えられます。
もちろん、自動車の維持費には自賠責保険の料金や任意の保険料、ガソリン代や駐車場代なども含まれることになるため、一概にこの数字ばかりを信用するわけにはいきません。
ですが税金だけでも安く抑えられることが分かっていれば、それだけでも十分選択の価値はあります。
また、4ナンバーのメリットはこれだけではありません。
この他、4ナンバーの自動車は荷物を運ぶことに目的を絞っているため、必然的に足回りが強い自動車が多くなっていきます。
車の車種、メーカーによっても多少の違いはありますが、貨物用途であればその分、丈夫な車を選択することが出来るという事です。
製造の段階から荷物を運ぶことに重点を置いているので、通常の乗用車のようにコイルを使ったスプリングではなく板バネが用いられていることも多くなります。
それだけ貨物運搬に強く、丈夫に作られている分車自体の寿命も延びていきます。
一般的な乗用車であれば10万キロ走行していれば寿命が近い、部品の交換が必要とされていますが、こうした4ナンバーの自動車であれば20万キロから30万キロ走るまで足元にガタが来ることはないとされています。
これだけの距離を走るまで絶対に壊れることはないと断言できるものではありませんが、やはり強い車を選ぶことに越した事はありません。
自動車を購入する際にはこうした点も考慮していくのがおすすめです。
最初から4ナンバーにすることを目的としている車であれば、それだけ長く乗り続けることが出来るという事です。
自動車は長く乗り続ければ続けるほどお得感は強くなっていきます。
毎回新しい自動車を購入するとなればそれなりに購入費が必要ですが、長年同じ車に乗り続けていればその分節約にもつながっていくというわけです。
4ナンバーの自動車は税金対策や節約にはうってつけということです。
4ナンバーのデメリットとは? 5ナンバーと比べてみた
4ナンバーのメリットは先にも挙げたようにいくつか挙げられますが、実はデメリットとなる点も存在しています。
それもそのはず、税金が安く、維持費も小型乗用車に比べてかからないというのであれば、世の中の自動車すべてが貨物用途になっているはずです。
それでも貨物用途の4ナンバー自動車がさほど多くはないということは、それ相応のデメリットがあるという事です。
では、具体的にどのようなデメリットがあげられるのでしょうか?
まず、その一つとして挙げられるのが車検を毎年受けなければいけないという点です。
通常の小型乗用車であれば、初回車検が3年、その次からからは2年ごとの車検で事足ります。
車検の手間がかからないという事はつまり、その分の費用を節約することができるという事です。
もちろん、4ナンバーの場合には車検時に必要な自動車重量税の金額自体が安く抑えられています。
決して大きな損害にはならないのですが、毎回車検の作業手数料が必要になってくることを考えるとそれがネックになってくることになります。
また、自賠責保険が一般的な小型乗用車よりも割高になっているので、この点が毎回の車検でデメリットとなっていきます。
金額だけを見ると維持費が安く抑えられているように思われるかもしれませんが、実際に必要な手間、それにあてる時間と労力を考えるとすべての人に向いているという方法とはいえません。
そして、4ナンバーのデメリットとして次に挙げられるのがその乗り心地です。
4ナンバーは貨物用途、それぞれの用途に特化した仕様になっているため、必然的に乗り心地は悪くなっていきます。
一般的な小型乗用車であれば、乗り心地を重視してシートが快適になっていたり、空間が広くとられているなどプラスの要素が加えられています。
その点、4ナンバーの自動車であれば、荷物を積むことに特化しているものが大半のため、運転手のスペースが極端に狭くなっていたり、シートが簡易的なものであったりと問題点も多くなります。
長距離運転などに用いられることも多い貨物用途の自動車ですが、さすがに毎日の通勤や通学に使う自家用車には向かないことが多いということです。
それこそ、家族がのって移動するファミリーカーには不向きな自動車となっていきます。
4ナンバーの自動車は確かに税金が安く、維持費も幾分抑えることが出来ますが、時にはここで挙げたようなデメリットも起こりえます。
これから自動車を購入するという人はこうした点もしっかり考慮していくといいでしょう。
まとめ
4ナンバーの車を乗用車で利用しようと考えている人の多くは、ハイエースバンやキャラバンの購入を検討している人がほとんどでしょう。
管理人も、ハイエースバンの購入を検討していたことがありましたし、現在でも購入したいと考えています。
アウトドアやスポーツをする人にとっては、荷室が大きくて車中泊できる車は重宝しますよね。
しかし、乗り心地が悪かったり、防音・防寒対策が悪く居住性も高くないのでカスタマイズが必要になるとよく言われていますね。
ハイエースに関しては、ハイエース専門店も全国的にありますので、居住性が高くシートも良いハイエースを購入することはできます。
値段は高くなりますけど…。
自分でカスタムしていく楽しさもあるので、カスタマイズが好きな人には良い車ですね。