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車のタイヤの寿命というのは、ゴムがすり減ってしまい溝が無くなってしまう場合と、溝は残っていてもゴムが経年劣化でひび割れを起こしてしまった場合の主に2通りがあります。
タイヤの寿命が来ると交換しなければなりませんから、これは車の維持費に直結する問題です。
各メーカーがタイヤごとに耐久性を表示していますが、実際に何年、何万キロまで耐久性があるとは言えません。
というのも乗り方(運転の仕方)や車のセッティングによっても寿命が大きく変わるからです。
本記事では車の維持費に直結するタイヤの寿命を延ばすための乗り方(運転の仕方)や、アライメント調整・タイヤローテーションの方法、そして、どのメーカーのタイヤが寿命が長いのかについて紹介します。
タイヤの寿命が短くなる乗り方とは?
まずは車の乗り方。たとえば、寿命を縮める運転の仕方として、急発進・急ブレーキを繰り返したり、砂利道を多く走ったり、タイヤを鳴らすようにスピードを上げたコーナリングを繰り返すなどがあります。そのような乗り方をすれば当然、普通の走り方に比べてゴムの減る量が早かったり、偏った減りが生じたりします。
また、屋内車庫がない野ざらしの状態で、ワックスなどもかけることなく直射日光に浴びることが多ければ、その分ゴムの劣化は早まります。これも寿命を短くしてしまう要因です。
タイヤの寿命が短くなる車のセッティングとは?
タイヤの寿命を左右するセッティングとして主に挙げられるのは、タイヤのアライメントです。
例えば、トーインまたはトーアウトがついていたら、タイヤが自然に転がる方向と車の進行方向とのずれの分だけ、路面とタイヤが擦れることになり、タイヤの減りが早くなります。また、キャンバー角がついていたら、タイヤの内側または外側が先に減ることになるでしょう。
これをタイヤの偏摩耗と呼びます。
筆者が乗っていたアルファロメオ156の話ですが(20年以上前の古い話ですみません…)当時のアルファはステアリングレスポンスをクイックにするためにトーアウトにしていたとか!
おまけに駆動輪なのでフロントタイヤの減りが早く、高速を走っていたらタイヤの内側がはがれてボディにペチペチ当たって音がし始めて、急いで駆け込んだディーラーで「あれ、タイヤそんなに急にすり減っちゃったの!?」と驚かれたことがあります。
このように、乗り味を変化させる目的で、タイヤのアライメントのセッティングに味付けをしている場合は、タイヤの減りにも注意が必要です。
また特に変わったセッティングをしていなくても、また事故を起こしたりしなくても、長年乗っているとアライメントは微妙にずれてきますので、定期的に調整をするのが、タイヤの寿命を延ばす意味でも重要だと思われます。
偏摩耗を防ぐためのアライメント調整については、以下のページが詳しいです。
参考
ホイールアライメントの点検時期は?日本ミシュランタイヤ (michelin.co.jp)
こんな方法もある!タイヤローテーションでタイヤの寿命を延ばす
タイヤの寿命を延ばすもう一つの方法として、タイヤローテーションという方法があります。
これは前後左右のタイヤを入れ替えて装着して、偏摩耗を防ぐ方法です。だいたい5000kmをめどに行ったほうが良いようです。
参考
タイヤの位置交換(ローテーション)日本グッドイヤー 公式サイト (goodyear.co.jp)
オートバックスさんでも計測から調整までやってもらえるようですよ。
参考
アライメント調整で走る楽しさがアップAUTOBACS.COM
タイヤメーカーは寿命が長くなるタイヤの開発をしている
使い方によって寿命は変わることを前提にしながらも、各メーカーは少しでも長持ちするタイヤの開発に余念がありません。
たとえば、燃費タイヤと呼ばれる転がり抵抗が少ないタイヤは、ゴムの減りが遅いので寿命も長くなります。
ダンロップのエコタイヤは耐久性の高さでは定評があります。
またヨコハマタイヤもダンロップと同等の性能を有しています。
ブリジストンは国内最大手のメーカーですが、特殊なゴムを使っている場合、若干減りが早いことがあります。
しかし、極端に寿命が短いというわけではないので心配はありません。
したがって、上記のような大手メーカーであれば、どのブランドを選んでも大差なく、各社の最新の研究成果が盛り込まれた長寿命なタイヤを入手できるはずです。
格安タイヤは寿命が短いから安くて当たり前
一方、最近格安の輸入タイヤをよく見かけますが、輸入品は寿命が短い可能性があります。
特にスタッドレスは硬化してしまうのが早く、日本のメーカーの半分程度で寿命を迎えてしまいます。
早いサイクルで買い替える方の場合は問題ありませんが、それ以外であればあまりおすすめはできません。
1台のクルマを10年近く乗るとした場合、途中1~2回買い替えることになりますが、せっかくの機会なので上質なものを選ぶと、乗り心地や静粛性などが大きく変わり、違うクルマに乗っているような感動があるでしょう。
タイヤメーカーを選ぶなら国産にするべき理由とは!?
今時のタイヤは性能が上がっていますので、どこのメーカーでも良いというのがよく言われていることです。
しかし、どこのメーカーのタイヤを選ぼうかと悩んでいるなら日本製にするべきでしょう。
どこのメーカーも、作っている国でテストが行われています。
日本のメーカーは日本の道路にあったタイヤを作りますし、海外のメーカーは海外の道路でテストし、それにあったタイヤを作ることになります。
したがって、海外を走るなら海外のタイヤが良いのでしょうが、日本の道路を走る場合には日本のメーカーにするべきでしょう。
日本の主なタイヤメーカーは下記です。
- ブリヂストン
- ヨコハマタイヤ
- トーヨータイヤ
- ダンロップ
ブリヂストン・ヨコハマタイヤ・ダンロップなどはよくCMで見かけるメーカーです。
どこのメーカーも性能や品質の差は大きくないと言われていますので、あなたのメーカーに関する印象や好みと値段で決めたほうが良いでしょう。
「エコタイヤ」に力を入れている!
最近では、ハイブリッドやPHV、PHEVなど燃費が良い車を各社が販売しています。
タイヤも燃費が良くなるタイヤに力を入れています。
低燃費で、資源を使わないということは、ガソリンの節約にもなりますので、車に乗る私達にとっては嬉しい開発です!
当然、性能も落ちないように開発されていますので、値段が少し高くなるのは仕方がありません。しかし、それを上回って燃費が良くなれば元は取れて、トータルコストではお財布にも優しいタイヤといえるでしょう。
10年後くらいには、8割くらいの車がPHVやPHEVのプラグインハイブリッド車が主流になっているかもしれません。
その頃には、エコタイヤも性能が上がって、ほとんどの車がエコタイヤをつけている可能性もありますね。
タイヤを選ぶときに、エコタイヤも検討してみると良いでしょう!
まとめ
「値段が高いものが良いタイヤ」というのは言わなくてもおわかりかと思います。
逆に値段が安ければそれなりの性能しか出ないかもしれません。
しかし、安いものが全て悪いということではないでしょうし、あなたの車の乗り方によってもタイヤの減り具合や燃費にも影響してくることがお分かりいただけたと思います。
例えば、値段が2倍するタイヤを購入すれば、2倍長持ちするかというとそういうわけではありません。
性能は上がりますが、長持ちするかどうかは別の話でしょう。
ただし、一つだけ確実に声を大にして言えることがあります。
「国産メーカーの中から購入すれば、大外れはないでしょう!」