XBEEってどんな車? XBEEの基本情報をまとめました

XBEE クロスビー

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スズキXBEE(クロスビー)はクロスオーバーSUV型のコンパクトカーです。
2017年12月25日に販売が開始され、2018年時点で販売中のモデルは1世代目です。
一見するとボディの外観がハスラーとよく似ていますが、中身は全く別のクルマです。

XBEEには「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」の2種類のグレードがあり、いずれも搭載されているエンジンは直列3気筒直噴ターボ(無鉛レギュラーガソリン)です。
パワートレインはモーター機能付き発電機(ISG)と鉛蓄電池・リチウムイオン蓄電池の2種類を搭載するマイルドハイブリッド方式で、1.5Lガソリンエンジンに匹敵するほどの出力があります。
変速機は6速ATですが、マニュアルモード機能が付いているので手動でギアを選択することが可能です。

アイドリングストップ機能が付いているので、市街地でも燃費性能が高いという特徴があります。
アイドリングストップ機能作動時に発進をする場合には、エンジンが始動するまでの間(最長30秒)はバッテリーに充電された電力でモータを作動させて駆動力を得るシステムになっています。

駆動方式は2WD(前輪駆動)または4WDのいずれかを選択することができます。
4輪駆動車は急な下り坂でブレーキペダルを踏まなくても自動的にブレーキが作動して時速約7kmに速度をキープするディセントコントロール機能が利用できます。
2WD車にはディセントコントロール機能が搭載されていませんが、4DW車よりも燃費が性能が高いという特徴があります。

車体の大きさは全長3,760mm・全幅は1,670mmで5ナンバーサイズですが、室内が広いので大人が5人乗車してもゆったりと過ごすことができます。
前席のシート位置が高めに設定されているので運転席からの見晴らしが良く、背の低い女性でも運転しやすいという特徴もあります。
車高も高いので、天井が窮屈に感じることはありません。

最低地上高は180mmもあり、コンパクトカーですが凹凸のある悪路の走行も可能です。

前席にはシートヒーターが装備されているほか、アイドリングストップの設定を「燃費優先」「標準」「快適優先」の3段階から選ぶことができるようにすることで、エアコンを使用する際にキャビンの快適性を確保することができます。
XBEEは燃費性能に優れたコンパクトカーですが、寒冷地で雪が降ることが多い地域でもしっかりと走れるクルマです。

XBEE(クロスビー)のスペック

車両価格1,765,800円~
カタログ燃費20.6~22.0km/L
実燃費約16.0km/L前後
定員5名
排気量(L)0.996
車両重量(kg)960~1,000
全長×全幅×全高(mm)3,760 × 1,670 × 1,705
室内長×室内幅×室内高(mm)2,175 × 1,355 × 1,280
最低地上高(mm)180
ホイールベース(mm)2,435
最小回転半径(m)4.7
リサイクル料10,040円

XBEEの予防安全・衝突安全性能はどんな感じ?

XBEE 安全装備

出典元:SUZUKI HP

XBEEはコンパクトカーですが、多くの安全機能を搭載しています。
XBEEの全車に標準搭載されている予防安全機能として、エマージェンシーストップシグナル・ヒルホールドコントロール・車両走行安定補助システムの3つががあります。

エマージェンシーストップシグナルとは時速約55km以上で走行中に急ブレーキをかけると自動的にハザードランプが点滅して後続車両に知らせる機能です。
これは高速道路などを通行中に渋滞に遭遇した場合、後続車から追突されるのを防ぎます。

ヒルホールドコントロールとは急な上り坂で発進する際に、約2秒間にわたりブレーキを自動的に作動させることで車体が後退するのを防いでくれる機能です。

車両走行安定補助システムはコンピュータが走行状態を監視し、スリップしそうな場合にはエンジンやブレーキをコントロールすることで車輪がロックするのを防いで車体を安定させます。

予防安全機能多くはオプション選択が可能で、セーフティサポートパッケージ装着車には事故を未然に防止するためにドライバーをサポートするための予防安全機能が搭載されています。
オプション装備の予防安全装置には車線逸脱警報機能・ふらつき警報機能・先行車発進お知らせ機能・ハイビームアシストなどがあります。

単眼カメラやレーダーが前方の進行方向に人や障害物を検知すると自動ブレーキまたはブレーキをアシストするデュアルセンサーブレーキサポート機能や、ブレーキと間違えてアクセルを踏み込んだ場合に衝突を防ぐ誤発進抑制機能・後方誤発進抑制機能なども追加することができます。

オプションで全方位カメラを装備すると、車体の前後左右に取り付けられたカメラ画像を車内のディスプレイに表示することができます。
カメラ画像によって車庫入れや左右が確認しにくい狭い路地を走行する際に、運転席から見えない部分の安全確認をするのに役立ちます。
予防安全機能は個別にオプションを追加することが可能なので、自分が必要とする装備のみを選ぶことができます。

XBEEにはもしも事故が起こってしまった場合に備えて、乗員を守るための装備も充実しています。
衝突時の衝撃を車体に分散させて乗員を守る「軽量衝撃吸収ボディーTECT」や6方向のエアバッグ、追突された時に頸のダメージを軽減する「頚部衝撃緩和フロントシート」などが装備されています。
車体のフロント部分や天井は衝撃吸収構造(歩行者傷害軽減ボディー)が採用されていて、歩行者と衝突した際もダメージを低減させます。

XBEEの走行性能は? XBEEの走りってどんな感じ?

XBEE ハイブリッドエンジン

出典元:SUZUKI HP

XBEEに搭載されている直列3気筒1Lターボエンジンの最高出力は99ps(5,500回転時)で、最大トルクは15.3kgm(1,700~4,000回転)です。

自然吸気式のガソリンエンジンであれば、1.5Lエンジンに相当する出力とほぼ同じです。
XBEEのエンジンは比較的低回転時にも高トルクを発生するので、停止状態から発信する際もスムーズかつ力強く加速します。
4000回転を越える高回転域でも出力が高く、高速道路で上り坂で急加速したい場合でも力不足を感じることがありません。
エンジン自体は小型ですが、車体の重量やサイズと比較すると出力に余裕があるのでパワフルな走りを楽しむことができます。

変速機は6速(有段)ATで、アクセル操作に対して機敏に反応してシフトチェンジが行われるのでスムーズな加速が感じられます。
車体重量に対してエンジン出力が大きいのですが、通常のATモードで走行をする際もアクセル操作で速度コントロールがしやすくなっています。

操舵性についてですが平地や上り坂であれば車輪がしっかりと路面をグリップしていて安定性が高いです。
ただし下り坂を走行する際は重心が前に移動して前輪に大きな荷重がかかり、後輪にかかる荷重が減少してスリップしやすくなってしまいます。
2WD車で山道を走行する際に下り坂のカーブに進入する場合、後輪のスリップを防ぐために速度をしっかりコントロールする必要があります。

XBEEは走りを楽しむためのクルマなので、4WD車はグリップコントロール機能が標準装備されています。
これは雪道などの滑りやすい路面上を発進する際にエンジンのトルクをコントロールして車輪が空転するのを防ぐ「スノーモード」と、高トルクを維持するためにエンジン回転数を高めにして走行する「スポーツモード」の2種類のモードに切り替えることができます。
スポーツモードで走行すると燃費性能が低下してしまいますが、山道の走行を楽しむことが可能です。

サスペンションは硬めに作られていますが、乗り心地が低下するほどではありません。
このサイズのコンパクトカーとしては他の車種と比べて乗り心地が良い部類に入ります。
ターボのおかげで低回転域でも十分なトルクを発生するので、市街地などを走行中はアクセルを深く踏み込む場面はほとんどありません。
走行性能と車両本体価格を総合的に比較すれば、コストパフォーマンスに優れているクルマであるといえます。

XBEEの燃費は? カタログ燃費や実燃費をまとめました

XBEEの燃費ですが、カタログスペック(JC08モード)は2WD車が22.0km/Lで4WD車が20.6km/Lとなっています。

この車は燃費ではなくて走行性能を優先して設計されているため、プリウスなどのように純粋に燃費性能を追求したエコカーと比較すると燃費性能が劣ります。
それでもエンジンサイズが小さいので、燃費は高い部類に入ります。

実際にユーザーが走行した際の実燃費の報告ですが、2WD車は16.6km/Lというデータが出ています。
これはカタログ値の75%に相当する数値で、これは妥当な結果といえます。

XBEEの維持費は? 税金など年間維持費をまとめました

実燃費が17km/Lと仮定すると、年間あたり1万kmを走行する場合に消費するレギュラーガソリンは約588Lです。
リッターあたりのガソリンの販売価格を145円(2018年6月現在)と仮定すると、年間のガソリン代は85,260円となります。

XBEEにはターボエンジンが搭載されていますが安価なレギュラーガソリンが利用できるため、ハイオクエンジン車よりも燃料代を低く抑えることができます。

オイル交換費用を1万円とすると年間あたりのガソリンとオイル交換代は9万5千円です。

消耗品の交換費用や車検費用の合計は8万円前後なので、ガソリン代と車両を維持するための費用は年間あたり20万円弱となります。

自動車税と自動車重量税の合計は年間あたり3万5千円で、自賠責保険料は12,260円が必要です。
ガソリン代と車体の維持費に税金・自賠責保険料を加えると合計で約24万円前後となるので、1ヶ月あたりの維持費用は約2万円となります。
これに駐車場代や任意保険代がプラスした金額が必要になります。

任意保険代が年間3万円で1ヶ月あたりの駐車場代が7,000円と仮定すると、これらの合計は11万4千円です。

実際に車を維持するために必要な費用は年間あたり35万円前後で、1ヶ月あたりに換算すると約3万円となります。
1日あたりに換算すれば約千円程度なので、電車やバスなどの公共交通機関で片道500円分の運賃を支払って通勤をするのと同じくらいの費用となります。

XBEEはコンパクトカーなのでSUVのように本格的な悪路走行はできませんが、キャンプやスキーなどのレジャーで利用する程度であれば十分です。
低めの維持費・燃料代でアウトドアレジャーを楽しむことができるという点では、XBEEはコストパフォーマンスが高いクルマであると言えます。