スバル フォレスターってどんな車? フォレスターの基本情報をまとめました

新型フォレスター

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スバル・フォレスターはクロスオーバーSUVで、初代モデルは1997年に発売されました。
発売後に5~6年ごとにモデルチェンジが行われ、2018年6月現在において受注受付中のモデルは2018年夏に発売された5代目です。

乗車定員は5名で駆動方式は常時4輪駆動(AWD)、4種類のグレード(Touring・Premium・X-BREAK・Advance)に分かれています。
Touring(ツーリング)はベーシックなモデルで、Premium(プレミアム)は豪華志向、X-BREAKはスポーティー仕様です。
Advanceはフォレスター初のハイブリッド仕様車で、2.0L直噴エンジンと蓄電池に蓄えられた電力で駆動します。
多くの車種でハイブリッド仕様は最上位モデルとされ、走行性能が高めに設定されています。

これに対してフォレスターのハイブリッドモデルのグレードはガソリン車と並ぶもので、長距離を走行するユーザーで燃料代を節約したい人向けのモデルです。
ガソリンエンジン車(Touring・Premium・X-BREAK)については、燃費よりも高い走行性能を求める人向けのモデルです。

ハイブリッドモデルでも車両本体価格はガソリン車と比較して15万円~20万円程度高いだけで、他の車種よりも購入しやすい価格設定になっています。

Advance以外のガソリンエンジン車については2.5L直噴エンジンを搭載しており、燃費性能が優れています。
Advanceのみパンク修理キットが搭載されていて、他のモデルは応急用スペアタイヤを装備します。

ちなみに国内仕様はガソリンエンジンのみですが、海外仕様車はディーゼルエンジン車の設定が存在します。
先代モデル(4世代)までは国内仕様車は2Lエンジンで北米向けのみ2.5Lエンジンを搭載していましたが、2018年以降に製造される最新モデルは国内仕様車でも2.5Lエンジンを搭載するようになりました。
最新モデルではエンジンの排気量がアップしたことで、走行性能が大幅に向上しました。

フォレスターには悪路の走行性能が非常に高いスバル独自のX-MODEを進化させた新型AWDが採用されていて、オフロード走行を楽しむことができるクルマです。
車体はミドルサイズSUVで、競合車種として日産エクストレイル・マツダCX-5・三菱アウトアランダー/エクリプスクロスなどがあります。
このクラスのSUVはライバルが非常に多いので他社と差をつけるために、新型フォレスターには多くの最新技術が組み込まれています。

フォレスターのスペック

車両価格2,808,000円~
カタログ燃費14.6~18.6km/L
実燃費約12km/L前後
定員5人
排気量(L)2.5L DOHC 直噴
2.0L DOHC 直噴+
モーター
(e-BOXER)
車両重量(kg)1,520~1,640
全長×全幅×全高(mm)4,625 × 1,815 × 1,715
室内長×室内幅×室内高(mm)2,110 × 1,545 × 1,270
最低地上高(mm)220
ホイールベース(mm)2,670
最小回転半径(m)5.4
リサイクル料12,580~13,360円

フォレスターの予防安全・衝突安全性能はどんな感じ?

最新型のフォレスターには多くの安全技術が盛り込まれています。
新型モデルで特に注目すべき点は、スバル初の「ドライバーモニタリングシステム」が全グレードに標準装備されたことです。
これは室内に搭載されたカメラがドライバーの顔を撮影し、運転者のわき見運転や疲労をコンピュータが感知すると警報音や光で警告してくれる予防安全システムです。
この機能により1人で夜間に長距離のドライブをする場合でも、事故を未然に防ぐことができます。

ドライバーモニタリングシステム

出典元:SUBARU HP

 

顔認識機能以外にも、フォレスターには多くの安全機能が搭載されています。

予防安全システムとしてアイサイト・ツーリングアシストがあります。
アイサイトは前方に障害物や歩行者を検知するとブレーキ操作をアシストしてくれる機能で、必要であれば緊急自動ブレーキが作動します。
高速道路などを走行中に疲労を軽減するツーリングアシスト機能はカメラが全車速域で路面の区画線や前方を走行する車両を認識し、車線中央をキープしたりアクセル・ブレーキ操作をアシストしてくれます。前車速追従機能付クルーズコントロール・オートクルーズ機能を活用すれば、高速道路を長時間走行した際の疲労を軽減して事故を未然に防ぐことができます。

アイサイト・ツーリングアシスト

出典元:SUBARU HP

 

新型フォレスターにはスバルグローバルプラットフォームが採用されていて、ドライバーが急なハンドル操作をした際も車体が即座に反応することで事故を回避することができます。
アクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進事故を防止するAT誤発進(後退)抑制制御をはじめ、車線逸脱警報・先行車発進お知らせ機能・後側方警戒支援システム・車両接近通報装置なども搭載されています。
これらの予防安全機能により、ドライバーのヒューマンエラーによる事故を未然に防ぐことができます。

障害物を避けることができずに衝突事故が発生してしまった場合でも、事故の被害を軽減させるための装備や構造が採用されています。
障害物を検知すると緊急ブレーキが作動するので、衝突時の衝撃が軽減されます。
新型モデルでは車体の衝撃吸収性能が向上し、衝突時のエネルギーから乗員や他車・歩行者を保護します。
全車標準装備として、フロントガラスの下側(ボンネット上)には歩行者保護エアバッグを備えています。
歩行者と衝突した場合などにエアバッグが膨らむことにより、歩行者の頭部への衝撃を緩和して被害を軽減させることができます。
車内のエアバッグですが、フロントとサイドに加えて運転席のニーエアバッグやカーテンエアバッグも標準で搭載されています。

フォレスターの走行性能は? フォレスターの走りってどんな感じ?

フォレスターには4気筒水平対向エンジンが搭載されており、低重心かつ振動が少ないという特徴があります。
重心が低いので走行安定性が非常に高く、コーナリング時もスムーズにカーブを曲がることができます。

ライバル車と比べるとフォレスターはコーナリングの際に車体の傾きが少なくて、足回りが非常に安定していることを感じることができます。
車体が安定していることに加えて車体重量に対してエンジン出力に余裕があるので、高速道路や自動車専用道路ではスポーティーな走りを楽しむことも可能です。

水平対向エンジンは振動が少ないので、低速域から高速域で室内が静かで快適なドライブが楽しめます。
トランスミッションには軽量・コンパクトな「新リニアトロニック」が採用され、シフトショックを感じることなく滑らかな加速を味わうことができます。
サスペンションは路面の振動を吸収する能力が高く、ロードノイズが小さいという特徴もあります。

高速走行時のオートクルーズ機能などを備えていることからも、フォレスターはスポーツカーに近いSUVと言えます。高速道路を長時間運転する場合でも、快適にドライブを楽しむことができます。

フォレスターはSUVなのでオフロード走行性能も可能です。
それでもフォレスターを含めてこのサイズのSUVは車高があまり高くないので本格的なオフロード走行は想定されていないので、悪路を走行するための機能は搭載されていませんでした。
2018年に発表された新型フォレスターには、悪路を走破するための副機能としてX-MODEが新たに搭載されました。
シフトレバーのすぐ手前にX-MODEの切り替えスイッチが取り付けられています。
X-MODEにはディープ・スノー/マッド/ノーマルの3種類があり、ダイヤルを回してボタンを押すことで簡単に切り替えることができます。
X-MODEがオンに入ると悪路を走破するために、エンジン・4WDシステム・ブレーキを自動制御することで車輪の空転を防ぐ機能が働きます。
もしも1輪が空転しそうになるとその車輪のパワーをコントロールすることで空転を防ぎ、グリップ力をキープします。
X-MODEオフロード以外にも雪道や凍結した路面でも威力を発揮し、冬場に雪の多い地方でも安全に走行することができます。

フォレスターは同クラスのライバル車種と比べると悪路の走行性能が高いので、アウトドアレジャーを楽しみたい人におすすめのクルマです。

フォレスターの燃費は? カタログ燃費や実燃費をまとめました

新型フォレスターの燃費性能(JC08モード)ですが、2.5Lガソリンエンジン車は14.6km/Lで先代のモデル(16.0km/L)よりも低下しています。

WLTCモード燃費ではガソリン1リッターあたりの走行距離は市街地9.6km・郊外14.6km・高速道路16.4km・複合13.2kmとなっています。
これらのデータから、実燃費は12km/L前後であると考えられます。

ハイブリッド仕様(Advance)の燃費性能は18.6km/Lで、WLTCモード燃費はガソリン車と比較して1~2割増しです。
2018年に発表された新モデルではガソリン車のエンジンが北米仕様車と同じように2.5Lにグレードアップしたことから、燃費性能が約1割低下しました。
そのかわりにハイブリッド車は先代モデルと比較して燃費性能が約1割向上しました。

フォレスターの維持費は? 税金など年間維持費をまとめました

年間あたりの燃料代ですが、ガソリン車の燃費性能を12km/Lとして1万kmを走行する場合に必要なガソリン(ハイオク)は833Lで、ハイブリッド車(WLT複合の14km/Lを仮定)の場合は714Lとなります。
ハイオクガソリン1Lの値段を155円とすると、年間あたりのガソリン代はガソリン車が約13万円でハイブリッド車が約11万円です。

エンジンオイルの交換代を加えると、ガソリン車が約12万円でハイブリッド車が14万円となります。
2年に1度の車検費用と消耗品代を6万円を仮定すると、年間あたり3万円の維持費がかかります。

ガソリン代と車検・消耗品代を加えると、1年あたり15万円~17万円となります。

税金についてですが、自動車重量税(3年)は49,200円で自動車税(祖排気量2,500cc未満)が45,000円となります。
ハイブリッド車の自動車税(総排気量2,000cc未満)は39,500円です。
税金の合計(年額)はガソリン車が61,400円でハイブリッド車が55,900円となります。
ちなみにフォレスターはハイブリッド車でもエコカー減税が適用されませんが、車両本体価格がガソリン車と比べて15万円程度しか違いがないのでトータルコストは低くなります。

ガソリン・オイル交換・車検・消耗品・税金の合計はガソリン車が約23万円でハイブリッド車が約21万円となり、1ヶ月あたりに換算すると2万円弱程度です。
SUVは燃費よりも走行性能を求めるユーザー向けのクルマでハイオクガソリン用のエンジンが搭載されているため、街乗り用の乗用車と比べるとランニングコストが高くなってしまいます。