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三菱は2019年2月に新型デリカD:5の販売を始めました。
新型デリカD:5は、オンロードはもちろんのこと、オフロードを力強く走るのに最適な車です。
オフロードを力強く走るためには走行性能に優れている必要があり、エンジンの性能の高さも求められます。
エンジンの性能が高くなると燃費が気になるところですが、新型デリカD:5の燃費はどれくらいなのでしょうか。
今回は、三菱新型デリカD:5のカタログ燃費や実燃費についてご紹介します。
新型デリカD:5の燃費は?
新型デリカD:5のJC08モード燃費性能は、以下の通りです。
新型デリカD:5の燃費
2.0Lガソリン(FF) | 2.2Lディーゼル(4WD) |
---|---|
13.0km/L | 13.6km/L |
上記の燃費性能が優れているかは、新型デリカD:5のライバル車種と比較すると分かります。
以下は新型デリカD:5のライバル車種の燃費について示したものです。
新型デリカD:5のライバル車種の燃費
車種 | 燃費 |
---|---|
トヨタ・ノア | 14.8~23.8km/L |
トヨタ・ヴォクシー | 14.8~23.8km/L |
トヨタ・アルファード | 10.4~12.4km/L |
トヨタ・ヴェルファイア | 10.4~12.4km/L |
日産・セレナ | 15.0~17.2km/L |
日産・エクストレイル | 15.6~20.8km/L |
ホンダ・ステップワゴン | 16.0~25.0km/L |
マツダ・CX-8 | 12.0~13.4km/L |
新型デリカD:5のライバル車種は幅広く考えられます。
その理由は新型デリカD:5の車の形状・性能にあるのです。
新型デリカD:5は7~8人乗りであることを考えるとミニバン・大型ミニバンを視野に入れることもできますし、オフロードを力強く走る面をみるとSUVを視野に入れる必要があります。
新型デリカD:5の燃費が13.0~13.6km/Lであることを基準にすると、アルファード・ヴェルファイアのような大型ミニバンより、新型デリカD:5のほうが燃費が良いです。
アルファード・ヴェルファイアは車両重量が重く、排気量が大きい分、燃費は伸びない傾向にあります。
アルファード・ヴェルファイアはハイブリッド車も販売されていますが、それでも燃費は15.0km/Lも伸びません。
しかしノア、ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンのようなミニバンは、新型デリカD:5より燃費が良くなっています。
ミニバンは車両重量がそれほど重くなく、排気量も2.0L以下のものが中心ですので、その結果が燃費に表れているといえるでしょう。
これらのミニバンにもハイブリッド車が販売されていますが、ハイブリッド車はさらに燃費が伸びます。
最も新型デリカD:5と燃費が近いのがCX-8でした。
CX-8は新型デリカD:5と同じように、ガソリン車とディーゼル車の設定があり、オフロードを走破できるという意味でもライバル車種に匹敵します。
CX-8は7人乗りの設定があり、乗車定員をみても新型デリカD:5と比較しやすい車種といえるでしょう。
総合的に考えると、新型デリカD:5の燃費はそれほど良くないといえます。
新型デリカD:5の実燃費は?
先ほどお示しした燃費はJC08モード燃費で、燃費を示すために従来から使われてきた表示方法です。
しかし実際に走行してみるとJC08モード燃費のような燃費を実現することはできません…。
なぜなら車は常に一定の速度で走ることは不可能で、市街地、郊外、高速道路といったように、走行する環境によって燃費に大きな差がでてくるものです。
最近では、実燃費により近い数値を示すためにWLTCモード燃費が採用されるようになりました。
新型デリカD:5のWLTCモード燃費は以下のようになっています。
新型デリカD:5のWLTC燃費
WLTCモード燃費 | 12.6km/L |
---|---|
市街地モード | 9.9km/L |
郊外モード | 12.7km/L |
高速道路モード | 14.2km/L |
JC08モード燃費より実燃費を示しているWLTCモード燃費のほうが、燃費が低くなっていることが分かります。
日常で車を使用する場合、市街地や郊外で車を走らせることになるでしょう。
信号の数が多く、渋滞が頻繁に起こる市街地では、発進・停車をくり返すだけでなく、停車している時間もアイドリング状態でガソリンを消費していきますので、燃費が最も悪くなっています。
それに対して信号や渋滞が少なく、一定の速度で走ることができる郊外では燃費は高く出る傾向にあるのです。
同じく高速道路では長時間同じ速度で走行できる傾向にあることから、モードの中では最も燃費が良くなります。
一般に燃費に良い巡航速度は80~100km/hと言われていますが、これは高速道路の制限速度である80km/h~120km/hとおおよそ一致しています。
このように高速道路は、燃費の良い速度で新型デリカD:5を走らせることが可能です。
単にJC08モード燃費のように、走行環境が不鮮明な燃費ではなく、WLTCモード燃費をみることで、新型デリカD:5本来の燃費を参考にすることができます。
新型デリカは燃費向上した?
新型デリカD:5の燃費が13.0~13.6km/Lでしたが、2019年2月に販売を開始した新型デリカD:5の前モデルより燃費は向上しています。
前モデルのデリカD:5の燃費は10.6~13.0km/Lでした。
新型デリカD:5の燃費が前モデルより向上した背景として、ディーゼルエンジンの改良が行なわれたからです。
前モデルのディーゼルエンジンは6速ATだったのに対して、新型デリカD:5のディーゼルエンジンは8速AT。
8速ATになると高速で走っていたとしてもエンジンは低い回転で走行しますので、燃費が悪くならないのです。
8速ATで高速道路を80km/hで走行したとき、6速ATの普通車であるとエンジンは2000回転弱で走行しますが、8速ATの場合は1500回転前後で走行することができます。
エンジンの回転数が少ないほどガソリンの消費量は少ないですので、燃費向上が実現できるのです。
さらに新型デリカD:5は、最大トルクがアップされましたので燃費が伸び悩みがちと思われていましたが、燃費を向上させているところに技術の高さを感じます。
エンジンのパワーが向上して燃費まで向上したとなると、多くのターゲットが新型デリカD:5に注目するのは当然のことです。
新型デリカD:5の燃費や実燃費については前述しましたが、発表燃費よりさらに燃費を向上させるためには自分自身の運転の仕方にも配慮する必要があるのです。
例えば急発進・急加速をしないだけで燃費を向上させることができます。
そのような運転でなくても、新型デリカD:5は軽くアクセルを踏むだけでも快適な走行を演出してくれます。
まとめ
今回の記事を参考に、三菱新型デリカD:5のカタログ燃費や実燃費について知っていただき、新型デリカD:5に乗ってみてはいかがでしょうか。