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車中泊仕様にしているハイエースやHUMMERを1ナンバー登録して、維持費を格安にしている人もいますね。
「HUMMERを1ナンバー登録するのは、無理して乗っている貧乏人だ!」という人もいますが、少しでも維持費を安くすることは良いことです。
ここでは、1ナンバーと3ナンバーの違いや、1ナンバー登録することでどんなメリットがあるのかをお伝えします。
1ナンバー登録したほうが維持費は安くなりますが、自動車保険(任意保険)が高くなることもあるので、十分検討して下さい!
1ナンバーのメリットは?
自動車はナンバーごとに税金や保険料が違っています。
ここで言うナンバーとは、自動車のナンバープレートの右上にある、自動車の種類や用途など区分している番号を指しています。
普通自動車ですと、3で始まる、ナンバーがほとんどなのですが、実は、1で始まるナンバーを付けることができることがあります。
1で始まるナンバーの分類は、普通貨物自動車です。
3ナンバーから1ナンバーに変えることによるメリットとしては、維持する費用が安くなることがあげられます。
車は、購入したら終わりでなく、使用している限り維持する為の費用がかかる乗り物です。
維持する費用としては、重量税や自動車税と言った税金や、自賠責保険や任意保険といった保険代、さらに、車検や修理代金等様々な維持費がかかります。
そんな維持費ですが、ナンバーを1にするだけで大幅に安くなります。
メリットとして特に大きいのが、税金関係で、重量税で言えば4割ほど安くなりますし、自動車税で言えば、10万円以上安くすることができます。
1ナンバーのデメリットは?
1ナンバーにすることで、重量税や自動車税が安くなるなどのメリットがある反面、デメリットもあります。
まず、保険代が高くなります。
1で始まるナンバーは、普通貨物自動車の分類の為、保険の対象が家庭用でなく事業用扱いになります。
保険というのは、使用用途によって保険料が設定されており、事業用の保険だと家庭用よりも高いので、保険料が高くなります。
また、等級継承や運転者の年齢条件割引というのも事業用の為適用されないので、そういった面でも高くなります。
もうひとつのデメリットが車検です。
普通自動車の場合、新規購入後3年後、それ以降は、2年後の車両検定をする必要があると法律で定められています。
車両検定は、自動車をディーラーや整備工場に持っていく必要もあり、2年間隔でも手間に感じる人も多いですが、1ナンバーにすると、毎年車検をする必要があります。
手間も当然ながら増えるのですが、車両検査の代金も毎年必要になるのでその分お金が必要になります。
1ナンバーを取得するための条件とは?
重量税や自動車税等の税金面で維持費が安くなる1ナンバーですが、どんな車でも取得することができるわけではないです。
実は、取得するための条件があります。
構造としては、荷室を最大にした場合、荷室の床面積が、1平方メートル以上あること、荷物の積卸口の開口部が、縦800㎜以上、横800㎜以上あること、座席と荷室との間に適当な隔壁または、保護仕切りができることがあります。
また、座席を最大に利用した場合に、残された荷室の床面積が座席の床面積より大きい事、荷室に搭載できる貨物の重量が座席に乗車できる人員の重量よりも大きい事といったことまで満足できないと、1からはじまるナンバーを取得することはできないです。
こういった事は、自動車の用途区分として、貨物自動車の適用要件として掲載されており、普通自動車との違いが明確になるように決められています。
ご自身の自動車が、こういった要件を満足できるかまずは、確認することをお勧めします。
1ナンバーの代表的な車といえば、HUMMERですね。
「HUMMERに乗る人が節約のために1ナンバーに乗るのはかっこ悪い。」などと言われていますが、年間約10万円変わってくるようなので、これをかっこ悪いと考えるのか、もったいないから節約できるならすると考えるのかは個人の自由ですよね。
1ナンバーと3ナンバーの維持費を比較!
1ナンバーは、重量税といった維持する費用が安い反面、保険代や車検代が高くなると言ったデメリットもあり、実際に、本当にお得か、疑問に思う方も多いです。
そこで、車種として、RV車を例にとって、3から始まるナンバーと比較してみます。
なお、5ナンバーの場合は、3ナンバーより少し差額が小さくなるというイメージで参照ください。
1ナンバー | 3ナンバー | |
---|---|---|
車検費用 | 83,000円 | 42,000円 |
重量税 | 24,000円 | 41,000円 |
自動車税 | 32,000円 | 176,000円 |
自賠責保険 | 48,000円 | 28,000円 |
合計 | 187,000円 | 287,000円 |
尚、任意保険は、保険内容によって金額がばらつくので今回は、除外して比較します。
1から始まるナンバーの維持費は、車検費用が、83,000円、重量税が24,000円、自動車税が32,000円、自賠責保険は、48,000円なので、合計187,000円維持費がかかります。
次に3ナンバーの場合ですと、車検費用42,000円、重量税が41,000円、自動車税が176,000円、自賠責保険が28,000円で合計287,000円となり、1からはじまるナンバーに変更した方が、約100,000円程お得になりお勧めです。
1ナンバーの任意保険は?
1ナンバーの任意保険は、適用が家庭用でなく、事業用の扱いになります。
保険料金は、保険内容にもよるのですが、1.5倍ほど事業用の方が高い場合もあり、保険料は、1からはじまるナンバーの方が断然高いです。
また、適用区分が起因して高くなるだけでなく、事業用では、等級が引き継がれないです。
つまり、普通自動車でがんばって20等級になって保険代金が半額で喜んでいる方も、1からはじまるナンバーにしたとたんにそれが無くなります。
この等級割引というのは、保険代の割引では、半分以上のウエイトを占める重要な部分なのでそういった等級のメリットが生かせない為、保険料金が高くなります。
さらに、年齢が30歳以上といった年齢制限や、家族や夫婦限定といった限定割引も1ナンバーの任意保険は適用されないです。
1から始まるナンバーに変更される方は、維持費の面でメリットが大きいので、保険についてはある程度、目をつむって考えておく必要があります。
まとめ
1ナンバーは元々、商用車として利用しているトラックなどで使われているナンバーです。
ですから、自動車保険(任意保険)の等級が引き継がれないということを考えると、メインの家庭用の車として購入するのはあまりオススメできないでしょう。
逆に、法人名義で購入する場合には、税金対策に購入できるような裏ワザというか小技が使えるでしょうから、事業用に買う人もいるかとも思います。
事業用でしたら、会社名義で保険に加入することで家庭用の自動車保険も関係ないのでオススメですね。