登坂車線って何? 乗用車が走ってもいいの?

一般道ではもちろん、高速道路でも登坂車線はあります。
主に、坂を登る車線なので、車体が重たくて登り坂に弱い大型トラックなどが、後続の車を先に活かせるための車線です。
高速道路だと、「登坂車線・走行車線・追い越し車線」というように、走行車線より左側に新しい車線が出てきます。

一般道でも同じように、2車線の道路でも、左側に登坂車線がもう一車線出てくる道があるのを見たことがあるでしょう。
一般道も大型トラックなどが使うことが多いですが、軽自動車などのパワーが弱い車が走ることも可能です。

「登坂車線」の読み方

「登坂車線」を読めないという人向けに、読み方を紹介します。

登坂車線は、「とうはんしゃせん」または「とはんしゃせん」と読みます。
私はとはんしゃせんと読んでいます。

「のぼりざかしゃせん」ではありませんので、注意しましょう。

意外と知らない登坂車線のルールや注意点

登坂車線には、ルールや注意点があります。
車を運転する上で、ルールを守らなければ、罰則もありますので覚えておきましょう。

通行できるのは、トラックや大型車だけ?

前述したとおり、トラックや大型車以外にも、普通乗用車でも軽自動車でも通ることはできます。

私が住んでいる田舎のほうの道だと、遅い車は登坂車線に逃げ込むという印象があります。
登坂車線がある道路は、登坂車線に入った車を追い越すためにスピードを出しすぎている車が多いです。
スピード違反で捕まる可能性は十分ありますので、捕まりたくなければ登坂車線を走ったほうがいいかもしれません。

登坂車線を使って追い越しできる?

遅い車(制限速度は守っている)を抜くために、登坂車線を使って追い越ししている車はたまに見かけることはあります。
登坂車線は追い越しできる道ではなく、遅い車(坂道でスピードが出ない)が走る道なので、追い越ししてしまうと違反になります。
追い越し違反の罰則(道路交通法施行令第45条)となりますので、覚えておきましょう。

  • 違反点数:2点
  • 反則金:大型車12,000円、普通車9,000円、二輪車7,000円、小型特殊車6,000円、原付車6,000円

登坂車線を走っていて、走行車線の車を抜いてしまったというのは問題ないのですが、追い越しのために登坂車線を使うと罰則になります。

登坂車線に駐車してもいい?

登坂車線は、場所によっては、ほとんど使われないところもあるでしょう。
そういった場所では、登坂車線に駐車している車を見かけることも少なくありません。
しかし、登坂車線では駐車禁止になっているため、駐車して休憩するなどはもってのほかです。

車の故障や体調不良などの緊急時以外で駐停車することはやめましょう。

まとめ

登坂車線とは、山道などの急勾配の道路でスピードが出せないトラックなどの大型車のために設けられた車線のことです。
山間部や急勾配の高速道路ではよく見かけますが、トラックなどの乗用車にも開放されている車線です。
登坂車線は、安全・安心な運転を促す重要な車線であることを覚えておきましょう。

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