自動車ローンは金利が少し変わるだけで数十万円の差が出ていることを知ってますか?

自動車

自動車を購入するさいの選択肢としては現金一括払いと分割払いがあります。

一括払いが可能であればそれで購入した方が分割払いを選択したさいの金利手数料分が不要です。
またそのまま所有に関しても購入者のものになります。

しかし、自動車というのは人生の中でも大きなお金を出す必要のある買い物であり、現金が用意できないケースもあり、このような場合には分割払いを選択して購入するのが一般的です。

分割払いといってもいくつかの種類があり、ひとつが販売店が分割払いを行うディーラーローンと銀行などの金融機関から自動車購入資金を借りるマイカーローンがあります。

ディーラーローンの場合にはローンとは付いていますが、文字通り分割払いという扱いで信販会社が提供するショッピングローンの一種になります。

自動車メーカーのディーラーであれば系列の信販会社が提供しているので手続きが簡単に済ませられるといったメリットがあります。

銀行などの金融機関からお金を借りるマイカーローンの場合には金融機関との調整が必要で手続きにも時間が掛かります。

すぐに車が欲しいといった場合にはディーラーローンを利用した方が強みがありますが、時間に余裕があれば金融機関のマイカーローンを使った方が金利が低くなります
しかし、金融機関のマイカーローンで注意しなければいけない点が、保証会社の保証金を支払わなければいけない場合があることです。
保証金を支払うことで、金利が安くても支払総額が高くなってしまうこともありますので、事前に確認と計算をしておきましょう。

ディーラーローンにしてもマイカーローンにしても、将来の収入をあてにして自動車を購入するものであり、支払いを分割払いにしてもらうというものです。

分割払いをする場合にはたいていは手数料が発生しますし、お金を借りた場合には金利が発生します。

いずれも年率換算で表示されますが、手数料や金利が少し変わるだけで大きな差が出てきます。

特に高額な買い物になるほどその差額が大きくなるので利用するさいには計画建てて行うことが大切です。

250万円のローンを組んだ場合の金利を比較してみた

自動車ローンを計算

例えば本体価格250万円のプリウスを購入した場合にボーナス払いなしの60ヶ月の返済とした場合、金利が8%を選択した場合には約54万もの利息が発生しますが、金利が3%を選択した場合には約20万円になり、その差額は34万円と倍以上の差が発生します。

250万円 60回払い 支払総額 利息
金利8% 3,041,459円 541,459円
金利3% 2,695,304円 195,304円

これは返済期間が長くなることでもその差額は広がっていくものですから、無理なく返済できる範囲内で可能な限り短期間で支払いを完了するものを選ぶことが大事です。

短期間での支払いが完了できない場合には、負担を減らすためにも金利の低い自動車ローンを選ぶことが負担を少なくして自動車を手に入れることができる方法です。

ディーラーローンは、販売店によってキャンペーンや金利が異なる!?

自動車ローン マイカーローン

販売店が行っているディーラーローンは手軽で利用しやすいというメリットがある反面で、デメリットとして金利手数料が安定していないことです。

これは店舗によってそれぞれ提供できる金利が設定されるためでキャンペーンなどを行っている場合でも大幅に金利が変わってきます。

このため全店で統一した金利を提供しているといったキャンペーンを行っている時を除けば、販売店によって金利が変わってくるので注意が必要です。

特に複数のディーラーチャンネルを持っているところは、そのチャンネルによっても変わってきます。

自動車メーカーによるディーラーローンの金利相場としては5%から7%となっていますが、キャンペーンを行っている場合には3%前後という設定をしている場合もあります。

新車販売の場合には自動車を売ることでも利益を得ているため積極的に売りたいといった場合には分割払いによる金利を下げてでも売るといった姿勢になるため低い金利で利用でき、中には2%を切る利率を設定している時もあります。

一方でディーラーローンは自動車メーカーの販売店以外にも独立系の新車販売店や中古車販売店でも行っています。

こちらは自動車メーカーの販売店なみのところもありますが、中古車の場合には金利相場は8%から10%と高めに設定されています。

中古車の場合には自動車販売で得られる利益が少ないことや信販会社のショッピングローンを利用しているため金利は高くなります。

大手では金利キャンペーンを行っている場合もありますが、中小の販売店ではそのようなことは行われていないため高くなりがちです。

このため最終的な支払総額を計算すると新車を購入する方が安かったというケースもあります。

ディーラーローンの特徴 信販会社の自動車ローン
金利が安く5%~7%程度が相場
3%前後の金利キャンペーンもあり
金利が高く8%~10%前後が多くなっている
キャンペーンがほとんどない

ローンを組むと所有権がないのであなたの車ではない!?

またディーラーローンで少しややこしいのが自動車の所有権です。

あくまでも分割払いであるため自動車の所有者は信販会社になっています。
使用者は購入者のものになるので自動車を使うぶんにはなんら不便はありませんが、所有権がないため勝手に譲渡したり売却することは出来ません。

通常はローンの支払いが完了すればそのまま支払いは完了し所有権を得ることができますが、注意しなければならないのが残価設定型のディーラーローンです。
特に金利が安いものに見られるものでこの場合には全額を支払うのではなく一定の契約期間中定められた代金を支払って契約期間が満了すれば、販売店に返すか買取りを行うということです。

定期的に乗り換えるのであれば有利なケースもありますが、買取りとなると支払い総額は高くなってしまいます。
残価設定型のディーラーローンを利用する際には、通常のローンとの支払総額を比較するようにしなければ損してしまいますので注意しましょう。

自動車ローンはディーラーローンだけじゃない!マイカーローンはどこにある?

ディーラーローンは、一種のショッピングローンであり販売店が提供している分割払いです。

このため支払いが完了するまで自動車の所有権は購入者にはないため自由にすることができません。

単に車に乗っている間はそれほど大きな問題になるものではありませんが、金利も必ずしも低いものとはいえませんから、少しでも費用を抑えて購入したいのであれば金融機関のマイカーローンも選択肢のひとつです。

金融機関が提供する個人に貸し付けるローン商品の中ではマイカーローンは主力商品のひとつであり、扱っていない金融機関はありません。

金融機関としてはメガバンク、地方銀行のほか、JAバンクや信用金庫・信用組合などもマイカーローンに力を入れています。

また手軽に手続きが出来る場所としてはネット銀行です。
お金を金融機関から借りるのであれば金利だけでなく、普段から利用しているところを選ぶことが大事です。

マイカーローンはディーラーローンとは異なって、厳密にその人に返済能力があるか審査が行われます。
このため給与振込に使用しているだけの金融機関であっても、定期的な収入がある優良な預金者であると判断されれば審査に通りやすくなるためです。

また金融機関の場合には営業エリアがあります。
特に地方銀行や信用金庫などがそれに該当してきます。

この場合には地域密着型で経営しており、申し込むさいには居住地域や勤務地域が営業エリア内であるといった条件が設けられているところもあります。
やや不便ですがその分、驚くほど低金利でローンを提供しているケースもあります。

金融機関が提供するマイカーローンの金利相場は2%から4.5%とディーラーローンよりも遥かに低く抑えられています。
またディーラーローンはキャンペーンを行っている場合には大幅に金利が下がりますが、マイカーローンは予め上限が定められているので金利が変動することがなく公平に自動車購入資金を手に入れることができます。

一方でマイカーローンのデメリットは選択肢が豊富であることと購入までの手続きがやや煩雑であることです。

ディーラーローンは販売店がすべての手続を行ってくれますが、マイカーローンの場合にはまずは金融機関に借り入れたい金額を示して申し込み審査を受け、審査に通った上で販売店でその金額の範囲内での購入をする必要があります。

このため販売店と金融機関の両方と交渉することになります。
ただあくまでもお金を借りて自動車を購入するため所有権は最初から購入者になりローンが残っていても自由に譲渡するといったことが可能です。

ディーラーローン マイカーローン
メリット 審査が通りやすい
ディーラーが全て手続きをやってくれる
金利が安い
車の所有権はあなた
デメリット 金利が高い
車の所有権がない
手続きが面倒
審査が少し厳しくなる

自動車ローンの注意点や豆知識

可能であるならば現金一括払いがもっともスマートに自動車を購入できる手段です。

しかし、それが不可能な場合には自動車ローンを利用することになりますが、自動車ローンを利用する場合にはそれぞれの特徴を理解した上で選ぶことが大切です。

豆知識ですが、車を購入する人の9割近くがローンを使用しているので、ほとんどの方が自動車ローンを利用しているということですね。

ディーラーローンの特徴や注意点

ディーラーローンのメリットは手続きが簡単であることで、金融機関と比べても審査にも通りやすく比較的誰でも利用することが可能なローン商品です。

このため手軽さからディーラーローンを選ぶ人も多くいます。

一方でデメリットとしては分割払いといった仕組みであるため支払いが完了するまで所有権がなく勝手に誰かに譲渡するといったことは出来ません。
当然、支払いが滞ると車を引き上げられてしまう場合があります。
また利用条件が付くことから、やや扱いにくい方法です。

自動車メーカーのディーラーローンは系列の信販会社が提供しているため、金利もそれほど高くありませんが、中古車販売店の場合には金利が高く設定されているところもあり、長期間の返済とした場合には、支払総額が大きくなります。

ディーラーローンでは、このようなリスクを考えた上で選択するかどうか考える必要があります。

マイカーローンの特徴や注意点

一方でマイカーローンはメリットは、ディーラーローンと比べて金利が安いことや、そもそも分割払いではなく金融機関からお金を借りて車を購入するので、最初から所有権が購入者にあるため利用条件もなく譲渡も自由に行えます。

それに返済が滞っても車を引き上げられるといったリスクがないのもメリットです。

デメリットとしては選択肢が豊富でそれぞれの金融機関でその内容が異なってきます。
審査が厳しく誰でも利用できるものではありませんし、車を購入する交渉も金融機関と販売店の両方に行う必要があります。

特に営業エリアを限定している場合には、その利用条件に合致していなければ利用は不可能です。

また年齢制限もあり、いくら収入があってもその条件に合致していないと利用することはできません。
金利も固定金利ではなく変動金利としているところもあるので注意が必要です。

時間に余裕があればマイカーローンはローンを利用して自動車を購入するにはもっとも有利になりますが、日頃から忙しいといった場合には手続きに時間が必要なマイカーローンは使い勝手が悪い場合もあります。

自動車ローンでは金利が気になるところですが、このような使い勝手もポイントで購入者のニーズにマッチした方法を選ぶことが重要です。

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