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2007年1月31日に販売を開始したデリカD:5。
2019年4月現在で販売開始から12年以上が経過しましたが、年数的にもデリカD:5に大きな不具合が起きないのか心配が募っている方もおられるでしょう。
またこれまでにデリカD:5のリコールが出されていたかどうかも不安です。
今回は、三菱デリカD:5に大きな不具合やリコールはあるのかについてご紹介します。
デリカD:5の不具合や故障ってどんなものがある?
デリカD:5は販売開始から2019年4月現在で12年以上経過していますので、どのような不具合・故障が出やすいかが分かってきています。
デリカD:5はオフロードを強く走るミニバンとして重宝されていますが、機械製品ですので不具合・故障を避けることはできません。
具体的にデリカD:5には、次に挙げる5点の不具合・故障が多い傾向にあります。
CVTの故障
CVTの故障の原因にはさまざまな理由がありますが、最も多いのはCVTの中のベルトの消耗、ベルトに接触しているブーリーの消耗で、これらが消耗することで大きな異音がなる症状がみられます。
金属ベルトの伸びや、金属ベルトを制御するためのモーター、油圧などのエンジンコントロールユニットに異常が起こると変速に支障をきたしてしまいます。
デリカD:5のような大きくて重量のある車は、CVTが苦手としている高回転域、大トルクに耐えることができないため不具合・故障が出てしまうのです。
DPFの故障
DPFは排気ガスを綺麗にする「ディーゼル微粒子補修フィルター」(ディーゼル微粒子補修フィルター)のことをいいます。
ススであるPM(粒子状物質)がフィルターに蓄積することで、エンジンがふけなくなったなどの不具合・故障をまねいてしまうのです。
ブレーキオイル漏れ
ブレーキオイル漏れの原因として考えられるのは、経年劣化による摩耗や、事故・悪路走行の衝撃などが考えられます。
ブレーキオイルが漏れだすと異音や、ブレーキの効きが悪くなる、ブレーキが効かないなどの不具合・故障が出てきます。
ラジエーターの故障・破損
ラジエーター本体やラジエーターホースが経年劣化等で破損すると水漏れが生じます。
またラジエーター内部のつまりが発生するときもあり、これらの症状がみられると車に搭載されている冷却液が冷やされなくなり、エンジン温度が上昇することから、最悪の場合オーバーヒートを起こすことになってしまうのです。
エンジンの焼き付き
先ほどのラジエーター故障に関連して、エンジン温度が上昇することでオーバーヒートを起こし、その結果エンジンが焼き付いてしまうのです。
エンジンが焼き付いてしまうと、エンジンの使用が不能になり、オーバーホールやエンジンののせかえを余儀なくされます。
不具合・故障をなくすためにメンテナンスを定期的に行なう
先ほどはデリカD:5によくみられる不具合・故障について5つご紹介しました。
どれも車の走行を不可能にしてしまう可能性がある不具合・故障ですが、これらは日頃のメンテナンスをきちんと行なっていれば早期発見できるものですし、早期発見するほど莫大な修理費用の発生を防ぐことができるのです。
メンテナンスは自分で行なうことができなくても、整備工場で12ヶ月・24ヶ月法定点検を受ける方法がありますし、ディーラーでは半年点検も行なっています。
ディーラーをはじめ、信頼できる整備工場で日頃からデリカD:5点検してもらうことをおすすめします。
デリカD:5のリコールってあった?
デリカD:5にはいくつかの不具合・故障・リコールの情報がありますので、それらを以下にまとめました。
届出日 | 内容 |
---|---|
2018年1月25日 | エンジンの補機駆動ベルト用オートテンショナーの不具合 |
2017年12月1日 | 助手席用エアバッグのインフレーターの不具合 |
2017年9月28日 | ディーゼルエンジン車の排気ガス再循環(EGR)クーラーバイパスバルブを制御するソレノイドバルブの不具合 エンジンコントロールユニットの電源制御等に使用されるリレーの不具合 |
2017年3月30日 | 助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合 |
2016年11月24日 | 助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合 |
2016年6月30日 | 運転者席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合 |
2016年2月19日 | 運転者席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合 |
2016年2月18日 | ターン・ライトスイッチの不具合 |
2016年2月5日 | バキュームポンプの不具合 |
列挙するとさまざまな不具合・故障・リコールがあることがお分かりいただけるでしょう。
同じ箇所の不具合を2回届出しているときも確認できます。
とくにエンジン系の不具合・故障・リコールは不安が募るところです。
もし上記内容の点検・修理が済んでいない場合は、早急にディーラーで点検を受けましょう。
三菱のリコールって有名なの?
リコールは三菱だけでなく、他の自動車メーカーでもときおり発表しています。
三菱のリコール問題でとくに有名になったのが、2000年の三菱リコール隠し問題でしょう。
2000年7月6日に当時の運輸省の監査によって、三菱自動車工業の乗用車部門をはじめ、トラック・バス部門を含め、大規模なリコール隠しが発覚しました。
2004年にはトラック・バス部門のリコール隠しが新たに発覚し、乗用車部門も再調査された結果、2000年時点の調査が不十分であったことまで判明したのです。
リコール隠し事件以降、三菱は信用を失い販売台数が激減、筆頭株主などから資本提携を打ち切られるなど経営不振に陥りましたが、三菱グループからさまざまな救済を受けたことで倒産の危機を脱しました。
このリコール問題を受け、三菱は信用回復のために努力しているのです。
デリカD:5も不具合・故障・リコールが何度かありましたが、それに対しての応対もきちんとしています。
デリカD:5で発生したリコールを教訓に、2019年2月にはマイナーチェンジした新型デリカD:5が発売されました。
不具合・故障・リコールが出るような製品を作るべきではありませんが、車も機械製品ですのでどのように異変が起きるか分かりません。
ただ、リコール隠し問題を経験している三菱は、今後も丁寧な製品づくりや応対をしていくでしょう。