三菱 デリカD:5に大きな不具合やリコールってある?

リコール

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デリカD:5の不具合や故障ってどんなものがある?

  • エンジンからのイオン
  • アクセルを踏んでも進まない
  • 突然ブレーキが効かなくなる
  • アイドリングの不調
  •  

エンジンからの異音

エンジン 異音

デリカD:5の不具合としてよく挙げられるものに、エンジンからの異音というものがあります。
デリカD:5ディーゼル車に乗っている方によく見られ、アクセルを踏んで低速走行中だったり、バック中にエンジン音とは別の、何か擦れたような、カサカサ、カラカラ、コロコロといった音が聞こえるとのことです。

これは、ディーラーに確認してもらったところ、ターボの過給音ということで説明を受けたそうですが、どうして暖まって異音がするのかという問いには、エンジンが安定すると音が出るという回答だったそうです。

しかし、これはデリカD:5での定番トラブルと言われていて、「CVTからの異音」で調べると他にも同じような苦労をされている方が多いことがわかるかと思います。このことは、デリカD:5の既知のトラブルと言われています。

アクセルを踏んでも進まない

あとは、エンジン不具合で、走り出しにアクセルをいくら踏んでも、じわっとしか進まなかったり、上り坂だと進まないなどといったこともあるようです。
エンジンを一旦オフにして再スタートさせるとこの症状はおさまるとのことですが、ブレーキオーバーライドシステムが何らかの理由で誤作動しているためではないかとのことでした。

ブレーキが効かなくなる

その他、不具合や故障としては、突然ブレーキが効かなくなるというものがあります。
最初の症状としては、メーター内のインフォメーションディスプレイに「ASC異常、販売店に連絡してください」といった表示がされ、急いで道路の端に車を止めようとブレーキを踏んだのにブレーキが効いている感じがしなくなり、かなり深くまで踏まないといけなかったそうです。
原因は、ブレーキオイルが切れていて、リザーバータンクも空っぽになっていたことでした。
どこからか漏れていたことが疑われ、これは特に10キロを超えるような車でブレーキオイル漏れを起こす可能性が高くなるそうです。

これは、デリカD:5に採用されているブレーキマスターシリンダーに使われているゴム系の部品の劣化が早いことにあり、よくある不具合・故障のひとつだそうです。

アイドリングの不調、エンジンチェックランプ点灯

https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/utility/utility_03.html

他には、アイドリングの不調とエンジンチェックランプ点灯後、「販売店に連絡してください」との表示がされるというものです。

アイドリングの回転数が不安定だったり、エンジンの回転数を一定に保てない症状を出すトラブルのほとんどの場合は吸気系トラブルであることが多いです。
デリカD:5はインジェクション式です。なので、燃料が薄いということは基本的にあり得ません。
それなのに燃料が薄くなってしまっているということであれば、余計な空気をどこかで吸っているということが可能性のひとつとして考えられます。

デリカD:5のガソリンエンジンはNAなので、構造は非常に単純です。
この中で、余計な空気を吸う可能性のある場所というと、インテークパイプが挙げられます。
このインテークパイプは経年劣化やエンジンの熱、振動などによって痛めつけられてひび割れを起こす可能性があるのです。

デリカD:5のリコールってあった?

デリカD:5

デリカD:5にもリコールはありました。
リコールはよくあることなので仕方がないのでしょうが、早急にきちんとした対応をしてくれれば問題ないかと思います。

エアバッグのリコール

https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/safety/

そのひとつがエアバッグです。
タカタ製エアバッグのインフレーターの不具合問題があり、三菱自動車が発表した車種にデリカD:5も入っていました。

インフレーターとは膨張装置のことで、エアバッグを膨らませるためのガスを発生させる装置のことを言います。
デリカD:5の場合、助手席用エアバッグのインフレーターの、ガス発生剤が劣化する可能性があり、このためエアバッグ展開時にインフレーター容器が破損することがあるとのことで、リコールとなりました。

トランスファのりコース

トランスファは、オイルシール取り付け穴加工が不適切なために、オイルシールが抜ける場合があります。
その影響として、オートマチックミッションフルード(ATF)がトランスファへ流出し、ATF油圧が低下、変速不良と一緒にエンジン警告灯、警告表示が点灯し、最悪の場合、走行不能に陥るというものです。

エンジンのリコール

https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/environment/

エンジンは、ECUの制御プログラムが不適切なために、燃料ポンプの圧力調節弁が固まったと誤判定することがあり、その場合、エンジン警告灯が点灯して出力が制限されるとともに、排出ガスが基準値を超える可能性があるということで、リコールとなりました。

駐車ブレーキのリコール

そして、駐車ブレーキのリコールです。
後輪のブレーキキャリパーにおいて、シャフト部に水が入ってシャフトに錆が発生することがあるそうです。
そのままの状態で使い続けると、シャフトの錆がキャリパー内部まで進行していきシャフトの回転が阻害されて駐車ブレーキの制動力が低下、最悪の場合、駐車中の車両が動き出す恐れがあるという内容です。

三菱のリコールって有名なの?

https://www.mitsubishi-motors.co.jp/index.html

三菱のリコールが有名というよりも、リコール隠しが有名といったところでしょうか。
2000年、2004年のリコール隠しに続いて、2016年4月にまたリコール隠しの事件が起こりました。

三菱自動車が日産自動車と共同開発した軽自動車の燃費データに不正が発覚したのです。
2004年のリコール隠しで、社内体制を刷新したはずなのに、なぜかまた不正が発覚しました。この問題は、日本企業の組織的な問題点にまで発展していきました。

2004年の不正以降、三菱重工、三菱商事、三菱東京UFJ銀行の三菱御三家支配が強化された今、組織的な歪みが大きくなったともいえます。
2000年7月、23年間に渡り10車種以上、約69万台にのぼる不具合情報の隠蔽問題を告発されたことで発覚し、その対応を社員たちは「良くも悪くも財閥体質」と見ていたようです。
自力で解決することができず、他力を借り、リストラを行うことで乗り越えたようです。

そして、過去の教訓を生かせずに、2度目のリコール隠しが発覚したのが2004年3月のこと。
これを気に退職を選んだ人や、その後に入社しても留まることができなかった人の声として「会社に対する失望」や「業界での将来性に対しての不安感」が見て取れます。

過去2度に渡る不祥事も、大きなリストラや自主退職による人材の入れ替えで乗り越えましたが、古い体質を変えられない「古い人材」は居座ったままでした。
根本的な改革を起こせない現状を憂い、会社の発展を諦めている社員の声は反映されることなく、同じ過ちは、十数年経ってからも繰り返されました。それが2016年4月のリコール隠しです。

その不祥事の直後、5月に34%の出資を公表した日産自動車ですが、日産のカルロス・ゴーンさんといえば同社を再建するために拠点閉鎖、資産売却、大規模リストラを実施した人物です。
これまでの甘い体質は徹底的に排除され、古い体質でしか生きられない人には厳しい現実が待っているでしょうが、三菱自動車は、3度目の正直で再び業界に返り咲くことはできるのでしょうか。
というわけで、3度に渡るリコール隠しという意味で、三菱のリコールは有名です。