スズキ 新型ジムニーの自動車税やエコカー減税は? 新型ジムニーの維持費を考えてみた

新型ジムニー 税金

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新型ジムニーはエコカー減税の対象?

ジムニーは軽自動車サイズのオフロード4輪駆動車で、2018年にモデルチェンジしました。

エコカー減税とは、国が定める排ガス基準と燃費基準を満たした自動車に対して適用される制度です。
達成度合いに応じて減税が適用される割合が異なり、6段階に分かれています。減税の内容ですが、自動車取得税・自動車重量税・自動車税の3種類の税金が一部軽減(20%~80%)または全額免除になります。

例えば平成32年度(新元号の2年度)燃費基準を達成した自動車であれば自動車取得税の20%と自動車重量税の25%分が減額され、自動車税は変わりません。
これに対して次世代自動車(電気自動車や燃料電池車など)または平成32年度燃費基準に加えて50%以上を達成した自動車は自動車取得税と自動車重量税(5年間)の全額と、自動車税の75%が軽減されます。

新型ジムニーの場合は排ガス基準は満たしているのですが、燃費性能が低いのでエコカー減税の条件には当てはまりません。
ジムニーの排気量は660ccですが、標準モデルの燃費は14.8km/Lで5ナンバーサイズのガソリン車と同じ水準です。
このためジムニーはエコカー減税の対象外で、自動車取得税・自動車重量税・自動車税の全額分を支払わなければなりません。

ジムニーは全車4WD仕様で、2WDを選択することはできません。
2WD車と比べて4WDの方が悪路や雪道での走行性能が高いというメリットがありますが、機構が複雑で車体の重量が増加するので燃費性能が悪くなってしまいます。

新型ジムニーでは4速AT車と5速MT車を選択することが可能で、MT車の方が燃費性能が高くなります。
5速MT車を選択すると燃費性能は16.5km/LなのでAT車よりも燃費が良くなりますが、それでも軽自動車の中では燃費性能がかなり低い部類に入ります。
ジムニーにはハイブリッドシステムなどの省エネ機構を搭載しておらず、燃費性能よりも走行性能を重視したタイプの自動車と言えます。

新型ジムニーの税金はいくらかかる?

自動車税

新型ジムニーを購入する際に支払わなければならない税金は自動車取得税・自動車重量税・自動車税で、減税は適用されません。

ジムニーは軽自動車なので普通乗用車と比べて自動車重量税の金額が低く、車体の重量に関係なく年間あたり3,300円となります。
ちなみにエコカーであれば、年間あたりの自動車重量税は2,500円です。
ちなみに新車で取得してから13年以上が経過すると、自動車重量税は41,00円に値上がりします。

自動車取得税は50万円以上の新車・中古車を購入すると適用され、同じ車種でも車両本体価格によって変わります。
新型ジムニーXC(5速MT)であれば車両本体価格が1,615,000円で、自動車取得税は43,605円となります。

ジムニーの自動車税は初年度から取得後19年以降まで定額で、年間あたり10,800円です。
これらに加えて税金ではありませんが、自賠責保険料も支払わなければなりません。
自賠責保険料は最初に3年分(39,120円)を支払います。
ちなみに1年分に換算すると最初の3年間は13,040円で、3年目以降は13,920円となります。

このため、新車でジムニーを購入する際に初年度に支払う税金ですが、自動車重量税・自動車税・自動車取得税・3年分の自賠責保険料の合計で96,825円(XCを選択した場合)となります。
自動車取得税を除外して2年目以降の年間あたりの維持費を計算すると、自動車重量税・自動車税・自賠責保険料の合計で27,140円(3年目まで)または28,020円(4年目以降)です。
新車で購入する場合には自動車取得税と3年分の自賠責保険料がかかるので、必ず支払わなければならない税金だけで10万円近い出費となります。

ジムニーは軽自動車なので、自動車重量税・自動車税が普通車よりも安いというメリットがあります。
ただしエコカー減税の対象ではないので、燃費性能を重視した他の軽自動車やコンパクトカーと比較すると税金が高くなってしまいます。

結局、新型ジムニーって税金面はどうなの?

新型ジムニーにはエコカー減税が適用されないので、購入すると毎年自動車重量税と自動車税の全額を支払わなければなりません。
ただしジムニーは軽自動車で自動車重量税が低く設定されているので、普通車サイズの4WDのSUV車などと比較すると年間あたりに支払わなければならない税金や自賠責保険料が非常に安いという特徴があります。

ジムニーにはエコカー減税が適用されないので、一見すると年間あたりの維持費が高いように思われるかもしれません。
たしかに新型ジムニーはエコカー減税が適用されないので軽自動車の中では税金が高い部類に入りますが、普通車サイズの乗用車と比較した場合には税金がかなり低く設定されています。

軽自動車の自動車重量税は年間3,300円で自動車税が10,800円なので、全額を支払ったとしても合計14,100円ほどです。

これに対してエコカー減税が適用されるプリウスを取得する場合は自動車重量税は全額免除されますが、自動車税が年間あたり3万円弱ほどかかります。
このため税金だけを考慮すると、車体サイズが大きくて燃費性能が高い新型のエコカーよりも年間あたりの維持費を低く抑えることができます。

仮に新型ジムニーにエコカー減税が適用された場合でも本来の自動車重量税・自動車税が非常に安いので、年間あたり数千円分の税金が安くなる程度に過ぎません。
このため軽自動車であるジムニーにエコカー減税が適用されたとしても、年間あたりの維持費(税金)が大幅に安くなるようなことはありません。

普通車サイズの乗用車であれば、エコカー減税の有無で年間維持費が大きく変わることがあります。
これに対してジムニーは軽自動車で本来の自動車取得税・重量税の金額が安く、エコカー減税適用の有無は年間あたりの維持費に大きな影響を及ぼさないと言えます。
ジムニーの場合は、税金よりもガソリン・オイル交換費用や部品交換・車検代の方が維持費を大きく左右します。