フィットってどんな車? フィットの基本情報をまとめました

フィット

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出典元:HONDA HP

フィットはホンダが販売するブランドの一つで、ハッチバックタイプの小型乗用車です。
名前の由来は文字通り、英語でぴったりを意味するフィットです。
イメージ的には体型に洋服が合うように、丁度良い大きさや乗り心地の車といった感覚です。

フィットが初登場したのは2001年のことで、かつて販売されていたホンダロゴの後継にあたります。
ホンダ車の中では一部の軽自動車を除き、一番小型というのがフィットの特徴です。
コンパクトで可愛らしい見た目をしていますが、燃費や走行性能を両立していたり、世代が変わるごとに性能がアップします。

また幅広いラゲッジスペースを確保しているのも特徴で、コンパクトカーの分類における指標となっています。
国内の小型車の中ではコンパクトカー御三家と呼ばれていて、その一角を担っているのがフィットというわけです。
広々とスペースは、ホンダの独自技術によって実現されているもので、他の小型車にはない付加価値です。

車内スペースが上手く確保できている理由は、センタータンクレイアウトという工夫にあります。
燃料タンクを車体中央に置くことで、後部座席のスペースを広く確保することに成功しています。
このような特徴の数々は、多くのドライバー達に認められて、初登場の翌年の2002年にはライバルを抜いてトップに躍り出ているほどです。

初めて姿を現した時と、販売台数のトップを記録した翌年に大きなインパクトを市場に与え、小型自動車の確固たる地位の確立に成功します。
2001年に発売された初代は、マイナーチェンジを加えて2007年まで販売されています。

フィットは初代から既に、日本の鈴鹿市を始めとしてタイや中国でも製造されます。
他にもブラジルとインドやフィリピンが加わっているので、国際色豊かな車種だといえるでしょう。

欧州ではホンダジャズの名称で、国内と同様にコンパクトカーの代表として定着します。

2007年から2013年まで販売された2代目は、元の良さを継承しつつデザインと性能の向上を果たします。
フルモデルチェンジを行い、製造国は更に増加する結果に結び付きます。

フィットの名前やブランドは、この時もう既に国内外で浸透して揺るがない存在価値を発揮済みです。

現在販売されている3代目は性能向上重視で、2013年から販売が開始されたものです。
ボディはややサイズアップしていますが、小型車に与えられる5ナンバーを保ち、コンパクトカーの分類に収まっています。
代々順当な正当進化を続けてきたので、後継のフィットにも期待や注目が集まります。

 

フィットのスペック

車両価格1,428,840円~
カタログ燃費19.2km/L~37.2km/L
実燃費約23km/L前後(ハイブリッド)
定員5
排気量(L)1.5L i-VTEC+i-DCD
1.3L i-VTEC
1.5L i-VTEC
車両重量(kg)1,010~1,100
全長×全幅×全高(mm)3,990 × 1,695 × 1,525
室内長×室内幅×室内高(mm)1,935 × 1,450 × 1,280
最低地上高(mm)135~150
ホイールベース(mm)2,530
最小回転半径(m)4.7~5.2
リサイクル料8,030円

フィットの予防安全・衝突安全性能はどんな感じ?

ホンダはフィットに先進の安全性能を搭載することで、ドライバーや同乗者に安心感を与えています。
先進機能の名称はホンダセンシングで、安全運転支援を行うシステムを指します。
中でも予防安全性能が重視されていて、衝突の回避や飛び出しの防止、歩行者への配慮やはみ出しの注意などが加わります。

他にも安全を守る車間距離であったり、外部に対する発進のお知らせや標識の見逃し防止機能もあります。
具体的には、高性能レーダーとカメラの組み合わせによって、走行時の状況を判断してドライバーをサポートします。

衝突軽減ブレーキのCMBSは、前走者だけでなく対向車や歩行者との衝突回避を支援するものです。
車が複数のセンサーを使って対象を認識するので、まさに先進の安全運転支援システムだといえます。

一方の誤発進抑制機能は、不注意を切っ掛けに起こる急発進事故を防止します。
合わせて注意喚起も行われますから、ドライバーの緩んだ気持ちを引き締めてくれます。

衝突回避支援の機能はまだあって、歩行者事故低減ステアリングが歩行者との衝突を防ぎます。
フィットには車線を検出する能力も備わるので、はみ出しを回避する路外逸脱抑制機能も働きます。
車間距離を保つことで、事故を回避したりドライバーの負担を軽減するのは、ACCと呼ばれる高度な機能です。

車線支援維持システムでは、車線内を維持して走れるようにステアリング操作が支援されます。
停車時に先行者が発進したことを知らせてくれますし、標識を認識して伝えられるので、停車時も走行時も安心です。

安心の機能は衝突安全性能でも認められていて、もしもの事故時に真価が発揮されます。
ホンダ独自のエアバッグシステムは、車に乗る人を優しく包み込んで衝撃から守ります。
1987年に初めてエアバッグを搭載して以来、少しずつ改善や改良を加えて性能を向上させています。
2008年にはエアバッグの容量を連続的に変化させる、新しい技術の開発に成功しているのもポイントです。

衝突時の安全性能をまた一つ高めたので、車業界全体から一目置かれています。
この機能の特徴は、ステアリングとドライバーの距離に応じて、動的にバッグが膨らむ時間を調節します。
前面の他に側面にも展開されますから、どのような衝突事故が発生しても、被害を最小限に抑えることができます。

衝突安全はフレーム単位でも考えられていて、軽量なボディながらも優れた強度を持ち合わせます。
頭部の衝撃緩和や子供の安全な乗車も考慮されているので、何処を取っても安心して乗ることができる車です。

フィットの走行性能は? フィットの走りってどんな感じ?

フィットの走行性能は、地道な改良と総合的な底上げによって実現しています。
特に静粛性の高さは特筆もので、コンパクトカーとは思えない上品で高級車を感じさせる乗り心地が注目点です。

静粛性を高めているポイントは、遮音性能を有するフロントウィンドウガラスと、吸音機能を持つフロアアンダーカバーの採用です。
面積の大きいフロントガラスは、走行時の風切音や外部音が伝わる部分で、そのままだと車内にノイズが伝わります。
そこでホンダはフロントガラスに遮音機能を持たせ、外部から入り込むノイズをシャットアウトしています。
路面に応じて動くサスペンションの音は、フロアアンダーカバーを通じて車内に入り込みます。
ここを吸音素材に変えることでノイズの大幅な抑制に成功しています。
静粛性の見直しは細部で行われていて、細かな部分からも音が伝わらないように配慮済みです。

走行性能や乗り心地の良さには、進化したサスペンションも関係します。
フィットのサスペンションは操縦安定性と、乗り心地の両立を念頭に開発されたものです。
リアサスペンションは、性能の向上とコンパクト化も達成しているので、広々とした車内空間の実現に寄与します。
乗り心地においてはハンドリングも重要で、サスペンションと合わせて快適性が決まります。

ホンダは、コントロール性を追求したステアリングを採用しているので、フィットには伝わる振動が少なく安心感も得られる安定性があります。
安心してハンドルを握れることもまた、質が良くて優れた乗り心地が感じられる評価に繋がっています。

フィットにはレーシングタイプのRS車と、静かで上質なドライビングが楽しめるハイブリッドタイプが用意されます。
RS車は軽快かつリニアなハンドリング重視で、純粋にドライブを楽しむことができる仕様です。
基本性能はハイブリッドタイプと共通していますが、RS車は発進時や長距離運転、または連続するカーブなどで軽快な走りが楽しめます。

逆にハイブリッドタイプは、ハンドリング性能を良さを維持しながらも、静かで落ち着いた走りをするのが魅力です。
楽しさと快適性が両立されているので、フィットの顔に相応しいモデルと捉えられています。

シートは硬めで長時間でも疲れにくいですし、後方は大型テールゲートガラスの採用で視界も良好です。

車高は約152センチなので高さの制限を受けにくく、最小回転半径は5メートル未満と小回りが利きます。
シートとステアリングの位置調整もお手の物ですから、トータルで楽しく快適な走りが達成されています。

フィットの燃費は? カタログ燃費や実燃費をまとめました

現行モデルの燃費は、数あるコンパクトカーの中でもトップクラスを誇る、リッター37キロメートルです。
限られた燃料でもパワーが出るので、無駄がなく長距離の走行でも任せられます。

その燃費を発揮しているのはハイブリッドシステムのiDCDです。
ハイブリッド車は高出力モーターと組み合わせることで、他を圧倒する燃費の良さを見せ付けます。
無駄は勿論ボディからも省かれていて、軽量でも高剛性のボディの採用で加速感も生み出されています。
ハイブリッドタイプの最高出力は、101kWという圧倒的なハイパワーです。

実燃費は約23キロといったところですが、これは走行する路面状況や走り方によります。

ライバルと比べても、実燃費の達成率は高くなっているので、数字ほど実際の性能が低いわけではないです。
どちらかといえば季節による燃費への影響が大きく、路面が滑りやすい冬や気温が高い夏に少し性能が下がる傾向です。

フィットの維持費は? 税金など年間維持費をまとめました

維持費は年間を通して見なければ分からないので、部分的に分析してもフィット本来の姿は見えないでしょう。

初年度の自動車税は34500円ですが、重量税は発生しないのでこちらは0円です。
保険は1年あたり1万3千円位で、任意保険にも加入するなら6万5千円が必要となります。

加えて車検は手数料と基本料を合わせて、約4万円程度と考えることができます。

肝心のガソリン代は、カタログ燃費と実燃費から計算すると、1万キロの走行時は約5万円の金額が現れます。

生活によっては駐車場の負担も発生しますが、こちらは月額8千円の計算で年間10万円程度です。

維持費はこれらを合計することで、初年度の負担は最低でも約30万円位と結論付けられます。

ハイレベルな燃費はハイブリッドタイプに限られますが、走り重視のエンジンタイプには、アトキンソンサイクルを採用したiVTECが搭載されます。
燃費はリッターあたり約25キロと落ちるものの、エンジン車では効率的で無駄のない数値です。
維持費におけるハイブリッドタイプとの違いは主にガソリン代で、比較を行うと約5割り増しの負担が発生します。

これを維持費の計算に当てはめると、エンジンタイプのフィットは年間約33万円ほどで乗れることが分かります。

2年目以降はまた違ってきますが、基本的な部分は大きく変わらないので、変動する金額も最小の範囲に収まります。

反対に気を付けておいた方が良いのは、走行距離が長くなると発生しやすくなる、各部の磨耗や部品の劣化です。
消耗した部品は交換する必要があるので、交換が必要になると年間維持費にコストがプラスされます。
この辺も考慮して維持費を算出することが、フィットを検討する際の鍵となります。