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セレナは日産自動車が製造するミニバンタイプ(5ドアタイプのミニバン)の乗用車で、乗車定員は最大で8名です。
街中を走行するのに向いていて、ファミリーカーとして人気を集めています。
セレナは日産自動車が製造する自動車の中でも売れ筋で、会社の屋台骨的な存在です。
1991年に初代が発売され、4回のモデルチェンジを経て2016年に発表された5代目が現行モデルです。
現行モデルにはオプションとして新たに半自動運転機能「プロパイロット」を選択することができ、ガソリンエンジンで発電した電力を用いてモーターで駆動するe-POWERモデルも登場しました。
プロパイロットとは高速道路や自動車専用道路で白線や前を走る自動車を感知して自動的にアクセルやブレーキ・ハンドル操作をすることでドライバーの負担を軽減する補助システムです。
時速60km以下の走行にも対応していて、1.5L~2.0Lクラスの8人乗りミニバンとしては世界初の半自動運転システムです。
セレナに搭載されるエンジンはガソリンエンジンで、直列4気筒(2.0L)または3気筒(1.2L)の2種類から選ぶことができます。
駆動方式は2WDと4WDタイプから選択することができ、2WDは前輪駆動です。
ガソリン・ハイブリッド車の変速機はエクストロニックCVTで、加速時にシフトショックを感じることなく滑らかです。
ハイブリッドタイプのe-POWERは発電した電気を蓄電池に充電してからモーターのみによって駆動する仕組みなので、変速機は搭載されていません。
セレナの室内長は3,240mmで室内幅は1,545mmで、ミニバンタイプの乗用車としては非常に広い室内が特徴です。
車内のシートは自由にアレンジすることが可能で、最も乗車定員が多い8人乗りにする場合のパターンは3列(2・3列目は3人乗り)です。
2列目のシートを前または後ろに移動させることで2列(5人乗り)にすることができ、後部座席を広く使うことも可能です。
最後列のシートを折りたためば、後部座席の空間をトランクルームとして利用することができます。
最後列のシートは独立に左右に折りたたむことができるので、自由に荷物スペースと座席のパターンを組み合わせることが可能です。
2列目と3列目のシートの背もたれを倒してフルフラットにすることもできます。
シートアレンジによっては大人用の自転車も楽に積み込むことができるほどの、非常に広いスペースを確保することができます。
セレナのスペック
車両価格 | 2,435,400円~ |
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カタログ燃費 | 15.0~26.2km/L |
実燃費 | 約15.1km/L前後 |
定員 | 7人,8人 |
排気量(L) | ハイブリッド・ガソリン1,997L e-POWER 1,198L |
車両重量(kg) | 1,650~1,760 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,770 × 1,740 × 1,875 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 3,240 × 1,545 × 1,400 |
最低地上高(mm) | 140 |
ホイールベース(mm) | 2,860 |
最小回転半径(m) | 5.5 |
リサイクル料 | 10,060円 |
セレナの予防安全・衝突安全性能はどんな感じ?
セレナには最先端の安全装置や事故防止のためにドライバーの運転をアシストするシステムが搭載されています。
セレナには衝突警報・非常ブレーキ機能が標準装備となっています。
オプション装備では、下記の装備などが用意されています。
- インテリジェントルームミラー
- インテリジェントパーキングアシスト(駐車支援システム)
- インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付)
- 踏み間違え衝突防止アシスト
- 車線逸脱防止支援/車線逸脱警報
- 標識検知機能
- ふらつき警報
- ビークルダイナミクスコントロール
インテリジェントエマージェンシーブレーキ
標準装備のインテリジェントエマージェンシーブレーキは、前方のカメラで他の車両や歩行者を感知すると警告が表示されます。
衝突が避けられないと判断されると自動的に緊急ブレーキが作動して、衝突を回避または被害を軽減します。
インテリジェントルームミラー
インテリジェントルームミラーは、後方カメラの画像がルームミラーのディスプレイに表示されます。
大きな荷物を搭載してミラーに車両後方が映らない場合でも安全です。
駐車支援システム
駐車支援システムは駐車枠を指定してスイッチを入れるとハンドルが自動的に操作されて駐車します。
周囲の自動車や壁などに衝突するのを防ぐことができます。
インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付)
移動物検知機能は車体に取り付けられたカメラから自動車の周囲の移動物を検知し、ドライバーに知らせてくれます。
発進時に死角の部分に小さな子供がいる場合などに安全です。
踏み間違え衝突防止アシスト
踏み間違え衝突防止アシストとは、前方または後方に搭載されているカメラの画像から進行方向にある壁などの障害物を検知してドライバーに警告します。
障害物を検知した状態でアクセルを踏み込むと、システムがエンジン出力やブレーキ操作をして衝突を回避することができます。
ガラスにも反応するので、コンビニ店への衝突も防ぐことが可能です。
車線逸脱防止支援システム
車線逸脱防止支援システムは走行中にカメラが車線を検知し、意図せずに車線を逸脱しそうになると警報音で知らせます。
これに加えて短時間だけ自動的に車線内に戻す操作が実行され、方向を修正するアシストをしてくれます。
標識検知機能
標識検知機能とはフロントカメラが前方の道路標識(進入禁止)を検知し、必要に応じて警報音でドライバーに知らせます。
標識の見落としによる一方通行の逆走を防止することができます。
e-POWER車は最高速度標識と一時停止標識も検知することができ、交通違反や事故を防止します。
セレナの安全装備は充実!
セレナにはブレーキとアクセルの踏み間違えによる衝突事故や、標識の見落としで起こる事故を予防するための安全装置が充実しています。
しかし、あまり過信しすぎてしまうのは危険だということは頭に入れておいたほうが良いでしょう。
自動ブレーキなどは確実に止まるというわけではありませんので、走行スピードには十分注意してください。
セレナの走行性能は? セレナの走りってどんな感じ?
セレナのガソリン・ハイブリッド車に搭載されているエンジンは2リッター直列4気筒タイプで、最高出力は150psで最大トルクは20.4kg-m(4,400回転)です。
車体重量や乗車定員などを考慮すると、満席状態または重い荷物を積んでいる場合はエンジン出力が不足するように感じる場合があります。
それでも普段の生活で市街地を走行する分には十分な性能です。
エンジンの回転数が4200回転を超えると加速力が強くなります。
e-POWER車はエンジン出力が車輪と直結しておらず、モーターによってのみ駆動する仕組みが採用されています。
搭載されているエンジンは3気筒1.2Lで最高出力は85psで非力に思われるかもしれませんが、モーターは低回転時の加速に優れているのでガソリンエンジン車よりも力強く感じるほどです。
市街地を運転するのであれば、e-POWER車の方が加速力が強いです。
ただしエンジンの回転が車軸と直結させることができないので、高速道路の走行時に車線変更をして追い抜きをしたい時などには、力不足を感じる場面があります。
ガソリン・ハイブリッド車とe-POWER車の両方とも、低速走行時は加速力の不足を感じる事はほとんどありません。
それでも高速走行時は非常に大きな空気抵抗を受けるので、車高が高いセレナは加速時に力不足を感じることがあります。
セレナのようなミニバンタイプの乗用車は車高が高いゆえに重心の位置も高いので、カーブを曲がる際に不安定になりがちです。
セレナは速度を落とさずにカーブを曲がる際などにタイヤが路面から浮いてしまうのを防ぐ目的で、ハンドルの操作性が鈍くなるように設計されています。
タイヤと地面の接地が確保されているので制動力が落ちる事はありませんが、旋回半径が広くなる傾向が見られます。
そのため山道などの急カーブが多い所をスピードを落とさずに走行する場合には、操作しにくいと感じることがあります。
機敏なハンドル操作を期待する人は、4WDタイプを選択した方が良いでしょう。
セレナの操舵性は感覚が鈍いのですが、足回りが柔軟で路面の凹凸が車体に伝わりにくいという特性があります。
そのため走行時の居住性は快適で、5ナンバークラスのミニバンとしては乗り心地が良い部類に入ります。
全体的な走行性能や足回りを総合的に判断すると、セレナは操舵性よりも快適性を重視した設計であることが分かります。
加速力や操舵性・居住性を考慮すると、ファミリータイプの乗用車であることが分かります。
セレナの燃費は? カタログ燃費や実燃費をまとめました
セレナのJC08モード燃費ですが、カタログスペックではe-POWER車が26.2km/Lで、ハイブリッドタイプの2WD車は16.6または17.2km/Lです。
これに対して4WDとハイブリッドを搭載していない2WDは15.0または15.8km/Lとなっています。
次にカタログスペックの燃費に対して、Gグレード(JC08モード燃費は16.6km/Lで)の車両で市街地・郊外の一般道・高速道路をそれぞれ約30~60kmのルートを走行して測定した実燃費テストの結果と比較してみます。
市街地を走行したところ、11.2km/Lという結果が出ました。
渋滞が激しいエリアでも10km/L程度を維持することができました。
市街地域ではアイドリングストップ機能が省エネ効果を発揮したことが分かります。
これに対して郊外の一般道(峠道)では13.8km/Lでした。
上り坂でアクセルを深く踏み込むと燃費が悪化しましたが、下り坂ではアクセルをほとんど踏まなかったので数値が回復しました。
少し混雑気味の高速道路では70km前後で走行し、実燃費は20.3km/Lという結果が出ました。
トータルの燃費(市街地30km・山道50km・高速道路・60km)は15.1km/Lで、この組み合わせであればカタログの値に近い数値が出たことになります。
セレナの維持費はいくらかかる?
自動車を購入する場合は、年間あたりの維持費を考慮する必要があります。
2WDタイプのセレナの年間あたりの維持費ですが、エコカー減税を含む自動車税が39,500円で重量税が10,000円と自賠責保険13,920円でここまでの小計が63,420円です。
ガソリン代がリッター120円で燃費が11km/Lと仮定すれば、月間走行距離が500kmであれば64,286円となりました。
ちなみに年間あたりの走行距離に換算すると6千kmになります。
ガソリン代・税金・自賠責保険代の合計は127,706円です。
任意保険やオイルやその他の消耗品代、車検費用を計算すると、年間あたり20万円前後となります。
毎月の維持費に換算すると2万円弱程度になるので、1日あたりの使用料は約600円です。
燃費の計算は市街地走行を仮定しましたが、市街地を走行する機会が少ない方やe-POWER車を選択すれば燃費が向上するのでガソリン代が安くなります。
他社の同クラスのミニバンタイプの乗用車と比較すると平均的な数字です。
車両の価格や乗車定員・運べる荷物の量などを全体的に考慮すると、コストパフォーマンスに優れているといえます。