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世界でも有数の自動車メーカーであるトヨタですが、同社の象徴的なモデルがクラウンです。
トヨタのカーラインナップの中では上位モデルに君臨しており、大衆の憧れの的として人気を博してきた車種でもあります。
非常に品格のあるモデルで、公用車や社用車としてもよく用いられてきました。
初代クラウンが登場したのは1955年で、戦後の復興期のことです。
当時の日本は自動車製造は本格的ではなく、品質の高い海外の車両に負けない国際レベルの車両を製造すべく、色々な努力が重ねられました。
この初代モデルは1957年にはラリーの大会にも出場しており、見事に完走を果たしています。
トヨタのスポーツシーンへの進出は、この大会が原点です。
同1975年にクラウンは海外向けに輸出も開始されています。
ただし売れ行きは順調とは言えません。
まだまだ技術的には海外に劣っていたわけで、不具合が相次いでしまい、トヨタは一旦はクラウンの輸出中止を決断しています。
1962年には2代目のモデルが登場しましたが、これは初代に比べて排気量も向上しており、車両も長くなっていました。
この頃は高速道路の整備が進んでおり、ハイスピードでの安定した走行が求められてきたのが理由です。
このように時代の変化とともに車に対するニーズは変化して行ったのですが、それを上手に汲み取ってきたのがクラウンと言えます。
すっかりトヨタの主力モデルとなったクラウンは、以降は着実にモデルチェンジを繰り返しながら、洗練されていきました。
海外への輸出も好調で、アジア諸国への納入も行われるに至っています。
歴史に寄り添って進化を続けてきたモデルでもあるわけです。
このモデルが世界に先駆けて搭載してきた機能や装置も多くあり、アイドリングストップ機能やオーバードライブがついた4速オートマチックはその例です。
時代の流れの中で、世界に追いつくための車から、世界をリードする沓間へと変貌を遂げたと言えます。
同時に伝統的に引き継いで来た気品ある佇まいと、クラウンエンブレムのように、変わらない系譜を引き継いでいるのも、この車種の特徴です。
2012年にはクラウンはフルモデルチェンジを実施し、14代目として登場することになりました。
より性能の向上を遂げながら、新しい技術で安全対策も高品質になっており、さらにボディ剛性も高まっているとされます。
歴代と同様、エレガンスな外装と高級感あふれるインテリアはもちろん健在で、オーナーに深い満足感を与えてくれるでしょう。
クラウンのスペック
車両価格 | 3,963,600円~ |
---|---|
カタログ燃費 | 10.2~23.2km/L |
実燃費 | 約7.0~20.0km/L前後 |
定員 | 5 |
排気量(L) | 2.0L・2.5L・3.5L・ハイブリッド |
車両重量(kg) | 1,630~1,760 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,895 × 1,800 × 1,450 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 1,975 × 1,510 × 1,190 |
最低地上高(mm) | 135~145 |
ホイールベース(mm) | 2,850 |
最小回転半径(m) | 5.2~5.4 |
リサイクル料 | 13,000円 |
クラウンの予防安全・衝突安全性能はどんな感じ?
安全性能の高い車両として政府が推進している、セーフティ・サポートカーと言うものがありますが、クラウンはこれに合致しています。
通称「サポカー」とも呼ばれるもので、これを称している車両は安全性能・衝突防止性能に優れていると考えることが可能です。
クラウンは「Toyota Safety Sense P」搭載
クラウンは高いボディ剛性と、搭乗者を保護する各種の仕組みを導入しています。
それに加えて、先進的な危険回避・予防安全システムも加わりました。
これらの安全パッケージは「Toyota Safety Sense P」と呼ばれており、これを搭載したモデルは「サポカー」として認定されます。
クラウンの安全運転支援システム
多彩な機能が統合されることで、包括的に安全な運転を支援するのが特徴です。
まずは「プリクラッシュセーフティシステム」が搭載されています。
これは前方の障害物や歩行者を探知し、衝突しそうな場合には自動でアシストを行うと言うものです。
ドライバーが衝突を感知できず、ブレーキを踏まなかった場合でも、衝突の被害を軽減するために自動的な制御が行われます。
車線からはみ出してしまった時に役立つ「レーンディパーチャーアラート」は、お知らせ機能だけではなくてステアリングの支援も行うことが可能となりました。
このステアリング支援によって、ドライバーは車線からの逸脱を防止する際にも、自動制御によって適切なサポートを受け、安全にドライブすることが可能です。
また車両のふらつきなどの動作も感知してブザーで知らせてくれるので、過労状態での運転などを判断する助けにもなります。
クラウンの予防安全・衝突安全システム
予防安全としてはハンドル操作に連動して、ヘッドライトの角度を自動で変更するシステムも備わっており、コーナーでも適切な視界を確保できるのが魅力です。
アクセルとブレーキの踏み間違いがあったときに、被害を軽減するための「クリアランスソナー」も搭載。
障害物に向かって衝突しそうな場合などで、この機能が作動します。
衝突安全としてはエアバッグをふんだんに搭載しており、運転席と助手席だけではなく、後部シートも高いレベルで搭乗者を保護することが可能です。
フロントシートには衝突時にむち打ち症になるリスクを低減するように、特殊な座席を採用しました。
ボディ剛性も高い上に歩行者へのダメージ軽減も配慮されており、歩行者の頭部に対する衝撃を弱めるためのポップアップフードも搭載しています。
これらの先進的な安全対策は高く評価されており、予防安全性能評価において最高グレードに認定されました。
クラウンの走行性能は? クラウンの走りってどんな感じ?
クラウンの原動力は、ハイブリッドタイプとガソリンタイプから選べるようになっています。
ハイブリッド車に標準装備の「2AR-FSE」エンジンは最大出力は178馬力とパワフルでありながら、低排出ガス車として認定される、バランスの良さが特徴です。
トランスミッションは2WDと4WDに向けて二種類が開発されており、どちらも洗練された走りを支えています。
ガソリン車は「4GR-FSE」と言うエンジンを標準装備。
こちらは200馬力を超えるハイパワーが特徴で、どのような回転数でもレスポンスの良い加速が得られます。
レギュラーガソリンに対応しているので経済性も魅力です。
6速オートマチックを採用しているのですが、これはマニュアルシフトのようなダイレクトな操作感を得られる、シーケンシャルシフトマチックです。
ドライブの楽しさを味わうには、適したパッケージだと考えられるでしょう。
走行性能はボディー剛性の点でも工夫があります。
高い剛性を実現しているだけではなく、場所によってスポット溶接を付加することで、乗り心地の良さやコントロール性能を改良しました。
スポット溶接の追加はスポーツカーのチューニングでよく使われるテクニックですが、これを流用した形になります。
サスペンションはクラウンらしい、高級感のある乗り心地を実現するものとなっており、走行性能も高いです。
まず静粛性に優れており、ロードノイズをあまり拾わないのが特徴です。
このためにロングドライブでも疲れにくくなっています。
加えてしっかりとハリもあるので、ただのスカスカなサスペンションとは違い、しっかりとした操作感を得ることが可能です。
各種のドライブアシスト機能も備わっており、ドライバーの負担が少ないのも魅力と言えるでしょう。
簡単操作でバック駐車をサポートしてくれる「インテリジェントパーキングアシスト」や、車両を上空から俯瞰するような映像をモニターで見ることが出来る「パノラミックビューモニター」を登載することが可能です。
これらの装備は運転が苦手な方はもちろん、ベテランのドライバーでも役に立つ装置と言えるでしょう。
シチュエーションに応じて走行テイストを変更できる「走行制御モード」が搭載されているのもポイントです。
エコ走行モードや雪道に適したモードなどに設定することが可能で、エンジンの出力特性を変化させることが出来ます。
ハイブリッド車ではモーターだけで走るEVモードの設定も行えるので、静かに走りたい場面でも役立ちます。
クラウンの燃費や維持費は? カタログ燃費や実燃費と維持費をまとめました
クラウンの燃費はカタログスペックでは、ハイブリッド車で2WDで23.2km/lとなっており、4WDでは21km/lです。
ガソリン車では2WDで11.4km/lとなっていて、4WDならば10.2km/lと言う数値です。
これらはトヨタがJC08モードで計測した公認の値ですが、やはり実際には走行状況などによって変化が生じてきます。
またグレードやターボの有無も違いを生じる要素となり、実燃費は値に開きも大きいです。
実燃費についてチェックして行くと、まず、ガソリン車での実燃費は8km/lから10km/l前後の数値がよく見当たります。
使用条件によっては7km/lまで落ちてしまうケースもありますが、逆に高速道路での使用が主体の方では、カタログスペックよりもいい結果になっているデータもあるようです。
ハイブリッドタイプは15.5km/l程度の数値が多くなっており、14km/lから16km/l程度の方が多いと考えられます。
ハイブリッドタイプもガソリン車と同様、走行状況に応じて大きく数値が異なり、高速道路では20km/lを超える半面、市街地では燃費は伸びにくくなっているようです。
条件が最適であればカタログスペック以上を達成していると言う方もあります。
燃費 | カタログ燃費 | 実燃費 |
---|---|---|
ハイブリッド | 21.0~23.2km/L | 14~20.0km/L |
ガソリン | 10.2~11.4km/L | 7.0~11.0km/L |
燃費については4WD車やターボの有無、エアコンの使用頻度などによっても違ってくるものです。
他に急発進やアクセルコントロールの方法でも差がつくので、必ずしもこの数字になるとは限らない点には注意して下さい。
クラウンの維持費は?
クラウンの維持費については、これもガソリン車とハイブリッドで異なってくるほか、グレードの違いでも差が出てきます。
まず自動車税と重量税は税制の変更などの影響で金額が変わってきますが、今の所は5万円前後から7万円程度が目安と言えるでしょう。
ハイブリッドのほうが費用がかからず、排気量の大きいグレードほど多めに支払う必要があります。
自賠責保険が年間で13,000円から14,000円ほど必要です。
これは車検の度に一括して払うので、注意しましょう。
新車購入から3年目までは低い方の保険料金となりますが、4年目からは高くなります。
車検については一回目の場合は40,000円から50,000円ほどを考えておくと良いでしょう。
この辺りが平均的な金額となりますので、クラウンもこの範囲におさまってくると考えられます。
他にはオイル交換などのメンテナンス費用や任意保険も考えることが必要です。
まとめ
クラウンはトヨタと共に歩いてきたトヨタの代表的な車です。
そして、高級車ですので憧れている人も多いのではないでしょうか。
一昔前までは、トヨタの高級車といえばセルシオでしたが、現在ではセルシオの後継車はLEXUSのLSになってしまいましたので、クラウンがトヨタの中では一番の高級車と言ってもいいでしょう。
エンジンも大きく、維持費もかかってしまいますので、購入する際には十分に検討してからにしましょう!